世界三大獣害事件とは!史上最悪の人食い動物事件まとめ

田畑を荒らす、人間を襲う、病原体を媒介するなど昨今でも害獣被害は後を絶ちません。今回はその中でも特に甚大な被害を受けた最悪の世界三大害獣事件をご紹介します。世界三大害獣事件のいずれも人間を食い殺し、恐怖のどん底に突き落とした史上最悪の事件でした。

世界三大獣害事件とは!史上最悪の人食い動物事件まとめのイメージ

目次

  1. 1獣害事件とは
  2. 2世界三大獣害事件①三毛別熊事件
  3. 3世界三大獣害事件②ジェヴォーダンの獣事件
  4. 4世界三大獣害事件③チャンパーワットの人喰い虎
  5. 5世界三大獣害事件はどれも悲惨な内容

獣害事件とは

つぶらな瞳とモコモコとした毛が可愛らしく、時には人間に大きな癒しを与えてくれる動物たちですが、中には危険な動物も存在しています。近年では田畑を荒らすイノシシやサル、人間を襲うクマの被害が時おりニュースで取り上げられていますが、このような人間にとって害をもたらす動物を害獣と呼びます。

このような害獣事件は近年からはじまったことではありません。害獣による被害は古くから存在し、その中には目も当てられないほど凄惨な事件も起きているのです。

史上最悪の人食い動物事件を世界三大獣害事件としてご紹介

日本国内だけでなく世界各国の数多ある害獣被害の中で、特に凄惨な出来事だったと今なお恐れられ語り継がれている獣害事件を「世界三大害獣事件」と称し紹介します。世界三大害獣事件のいずれもかつて実際に発生した害獣被害で、人間が動物に食べられてしまうというまさしく戦慄を覚える事件です。

世界三大獣害事件①三毛別熊事件

世界三大害獣事件の一つ目は、大正時代に北海道で起きたエゾヒグマによる事件です。クマが人間を襲った事件は国内でもいくつかありますが、三毛別羆事件はその中でも別格扱いされており、100年経過した今なお日本史上最悪の害獣事件と言われます。そのあまりに恐ろしい被害から、小説、ドラマ、漫画、映画とさまざまな作品の題材ともなりました。

ヒグマによる10名の犠牲者を出した獣害事件

世界三大害獣事件のひとつである三毛別羆事件は、大正4年の12月に北海道の三毛別六線沢にある集落で発生しました。

事件は家畜の馬が襲われたことに端を発します。この集落では日頃から害獣被害が多々あったものの、冬眠しているはずのクマの足跡が現場に残されていたこと、さらにその足跡がひときわ巨大であったことから、のちに集落の人々は「この時ばかりは嫌な予感がした」と話します。

その予感は的中し、以降5日間にわたって体長約3メートルの羆が集落を襲い、女性や幼い子どもばかりを計7名を食い殺し、3名を負傷させました。この羆は集落を襲撃する前に、すでに他の場所で女性や子どもを食らい、その味を覚えていたために女性と子どもに執着した推測されています。

食い殺された被害者の中には妊婦もいたようです。「お腹だけは食わないでくれ」という命乞いも虚しく、上半身からバリバリと食われたと記録されています。

マタギ・山本兵吉により討伐される

羆の襲撃によって7名が食い殺され3名が負傷し、集落は壊滅状態に追い込まれました。集落から連絡を受け事態を重く見た北海道庁は、警察部保安隊が編成した討伐部隊や陸軍将兵30名の部隊が投入されるものの、警戒心の強い羆の消息を一向につかめずにいました。

討伐部隊や陸軍の討伐が困難を極める中、どこからかこの緊急事態を聞きつけた熊撃ちの名人・山本平吉が三毛別に足を運びました。山本平吉は部隊とは別で単独で山に入ると、山頂付近で羆を発見するやいなや、羆の心臓と頭を1発ずつ撃ち抜き、見事討伐を成功させたのです。

羆の遺体は体重約340キロ、全長約2.7メートルにもおよぶ巨体で、頭部が異様に大きかったそうです。脳科学的に頭の大きさ、つまりの脳の大きさは体重に比例すると言われており、この羆は一般的な羆よりかなり知能が高かったことが伺えます。

三毛別熊事件の詳細はこちら

世界三大害獣事件であるととも国内最大の害獣事件ともされる三毛別羆事件ですが、現在では事件現場に家屋を復元し、等身大の羆の置物が設置するなどして、当時の様子を伺えるようになっています。事件の経緯をさらに詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。

Thumb 三毛別熊事件の概要・詳細!7人を食い殺した巨大ヒグマの大きさとは
多数の死者・被害者を出し、日本史上稀に見る悲惨な獣害事件として知られる三毛別熊事件は、巨大な...

世界三大獣害事件②ジェヴォーダンの獣事件

世界三大害獣事件の二つ目は、18世紀のフランスで発生したジェヴォーダンの獣による害獣事件です。被害者数は三毛別羆事件をはるかに上回る60~100名にもおよび、フランス国内を騒然とさせました。

18世紀のフランスでの獣害事件

世界三大害獣事件であるジェヴォーダンの獣事件は、フランスのジェヴォーダン地方で1764年から1767年にかけて発生しました。公式的にジェヴォーダンの獣による被害と認めらた第一犠牲者は、ジャンヌという名の14歳の少女です。内臓のみを食い荒らされるという奇怪な状態で遺体が発見されました。

その後も立て続けに人々が襲撃され、いずれも頭蓋骨を噛み砕かれる、全身をズタズタに噛み切られるといった凄惨な遺体で発見されました。被害にあったものの生き延びたという人も数多くおり、その目撃証言によると、牛ほどの大きさのオオカミのような姿で、赤茶色の毛と背中に黒の縦じまをもつという、これまでに見たことのない生物だったそうです。

当時の国王「ルイ15世」が討伐を命じる

第一犠牲者が出てから1年ほど経過すると、ジェヴォーダンという片田舎で発生した謎の生物による害獣事件はついにパリにも噂が広がりはじめます。騒ぎを落ち着かせるべく、当時のフランス国王であったルイ15世が討伐命令を出し、2度に渡ってジェヴォーダンへ狩人を派遣しました。

2度目に派遣した狩人が体長170センチにもなる巨大なオオカミを見事に討ち取り、その死骸は剥製にされてベルサイユ宮殿に送られました。ところが、ジェヴォーダンでは以降も謎の獣による被害が相次ぎます。パリでの騒ぎが落ち着きを取り戻し、巨大なオオカミを仕留めた狩人に報酬を支払ってしまったルイ15世はこの事態を無視し続けたのです。

これを見かねた地元の猟師・ジャンは、教会でもらったメダルを溶かして銃弾をつくり、獣の討伐に向かいました。

熱心なキリスト教徒だったジャンは狩りの際にも必ず祈りを捧げていいたそうで、祈りの最中についにジェヴォーダンの獣と遭遇します。ところが獣は祈り終えるのを待つかのようにジャンをじっと見つめ、祈りを終えたジャンにすぐさま銃殺されました。

これ以降ジェヴォーダンで謎の獣による獣害被害はなくなり、事件は終息となりました。

ジェヴォーダンの獣の正体とは

ジェヴォーダンの獣の正体は未だに判明していません。オオカミ説、ハイエナ説、絶滅動物説、さらには未確認生命体説まで浮上しています。事件の詳細や獣の招待を知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。

Thumbジェヴォーダンの獣の正体とは【映画化されたフランスの事件】
ジェヴォーダンの獣事件の正体をご存知でしょうか。このジェヴォーダンの獣事件はフランスで起きた...

世界三大獣害事件③チャンパーワットの人喰い虎

世界三大害獣事件の三つめは、19世紀にインドおよびネパールで発生した人食い虎によ害獣事件です。世界三大害獣事件の中でも被害者数が圧倒的に多く、なんと死者400人以上にものぼります。この数はギネスブックにも登録されており、いかに被害規模が大きな事件だったかが伺えます。

ネパールにて200人以上が犠牲に

18世紀後半、ネパールのヒマラヤ山脈付近にあるジャングルで、人が相次いで何者かに襲われる事件が発生しました。当初は「悪魔の仕業だ」「神の祟りだ」といったオカルト的な噂が飛び交いましたが、次第にその正体は1匹の虎であることが判明します。いずれの遺体にも鋭い牙と爪による傷が残されていました。

この時点で被害者数は200人以上に及んでおり、ハンターたちのよる決死の駆除活動も成果が出ず、事態の深刻さを悟ったネパール政府は軍隊を派遣します。ところが軍隊でもトラを仕留めることができず、インド領に追い出すことしかできなかったのです。ネパール軍のこの行動が、さらなる被害を生み出すこととなりました。
 

インドに移動後も犠牲者が増え436人が死亡

ネパール軍の討伐戦によりインド領へ逃げ込んだ虎は、さらに人々を食い殺しはじめます。人間に慣れ切ってしまったのか、トラの行動が次第にエスカレートしました。当初はジャングルで物陰に隠れながら襲撃していましたが、インド領に移動したころには大胆にも日中の村をは徘徊して人を襲うようになっていたのです。

これにより、トラによる被害者数はついに436人にも及び、ギネス記録となるほどの世界史上最悪の獣害事件へと被害が拡大しました。

ジム・コーベットにより仕留められる

しかし1907年、ついにこの凄惨な獣害事件に終止符が打たれました。イギリス人ハンターであるジム・コーベットによりトラは射殺されたのです。トラの死骸を調査すると、右側の牙の上下の牙が折れていることが判明し、コーベットは「この牙のせいで野生動物を狩ることができず、人間を襲ったのではないか」と推測しました。

なお、死者436名というのは明確に記録が残されている死者数であり、実際にはもっと多くの死者がいたのではないかと言われています。

世界三大獣害事件はどれも悲惨な内容

北海道の三毛別羆事件、フランスのジェヴォーダンの獣事件、ネパールおよびインドのチャンパーワット人喰い虎事件いずれも人々を戦慄させた世にも恐ろしい事件です。トラやクマなどどこの動物園でもよく見られる生き物で、強くてたくましい肉食獣であるという認識は持ちながらそれほどに恐怖の対象として見ていた方は少ないのではないでしょうか。

都心部にいる限り、このように人間が襲撃される害獣被害に遭う危険性は極めて少ないですが、山や海、ジャングルなど自然の中に立ち入る際は野生動物にくれぐれも注意を払うのがベストです。

 

関連するまとめ

Missing
この記事のライター
OCTOMORE

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ