銀ブラ事件とは!今上天皇の逸話・エピソードを紹介【平成天皇】

銀ブラ事件は、平成の今上天皇である明仁様が若い頃のエピソードとして有名です。皇族の方が銀座をぶらつくイメージはありませんが、銀ブラ事件とはどのような事件なのでしょうか。今上天皇の読み方や銀ブラ事件の詳細、天皇陛下に関するその他の逸話などをご紹介します。

 銀ブラ事件とは!今上天皇の逸話・エピソードを紹介【平成天皇】のイメージ

目次

  1. 1銀ブラ事件とは
  2. 2銀ブラ事件で有名な今上天皇陛下とは
  3. 3銀ブラ事件での今上天皇の逸話・エピソード
  4. 4銀ブラ事件の他にもある今上天皇の逸話・エピソード
  5. 5銀ブラ事件のその後
  6. 6銀ブラ事件は今上天皇の逸話として語り継がれている

銀ブラ事件とは

そもそも銀ブラ事件の「銀ブラ」という言葉は、どのような意味を持つのでしょうか。一般的には銀座の街でぶらぶら散歩をするという意味で使われています。また、一説には銀座の喫茶店でブラジルコーヒーを飲むことを表す言葉であるとも言われているそうです。

銀ブラという言葉はかなり以前から使われている言葉で、大正時代にはすでに使われ始めていたと言われています。また、銀ブラという言葉を最初に使い始めたのは、当時慶応大学に通っていた学生たちであるとも、当時の新聞記者であるとも言われています。

銀座をぶらぶら散歩をするにしても喫茶店でコーヒーを飲むにしても、天皇陛下と銀ブラという言葉はあまりに意外な組み合わせのように思われますが、この銀ブラ事件の主役はなんと天皇陛下その人なのです。銀ブラ事件と天皇陛下についてこれからご紹介していきます。

今上天皇の若い頃のエピソード

銀ブラ事件は、平成の今上天皇が若かりし頃のエピソードとしてよく知られています。1952年2月に当時18歳で高等科の学生であった天皇陛下は、現在では信じられないようなことですが、銀ブラ事件という名前の通りに銀座をぶらぶらと散歩されたことがあるのです。

当時皇太子であった天皇陛下が銀座の街を歩かれたことで当然ながらたいへんな騒ぎになり、銀ブラ事件は有名な逸話として現在でも語られています。

銀ブラ事件があった若い頃から天皇陛下には侍従がついていたはずであり、自由に銀座にお出かけになることは難しかったと考えられますが、銀ブラ事件の時に天皇陛下はどのように銀座へ出向かれたのでしょうか。当時皇太子であった今上天皇の銀ブラが成功したことには、ご学友の手助けが影響していたと言われています。

東宮侍従を出し抜いて銀座にくり出した

当時18歳で高等科を卒業する目前であった天皇陛下が、ご学友の橋本明氏に銀座に行ってみたいと話したことから銀ブラ事件は始まったと言われています。そのお言葉を聞いた橋本氏が、天皇陛下のおそば付きである東宮侍従に「目白をご案内したい」と嘘をついて、当時天皇陛下がお住まいになられていた寮から一緒に抜け出して銀座へ向かってしまったのです。

次期天皇であるお方が護衛の一人も付けることなく外出されることはもちろん異例のことであり、行方がわからなくなったことが発覚した後は、宮内庁や警察などの関係各所が大騒ぎになりました。

なお、橋本明氏は元内閣総理大臣の橋本龍太郎氏の従兄弟であり、学習院大学を卒業された後、ジャーナリストや評論家として活躍しました。平成の今上天皇と銀ブラ事件の時にご一緒するほど仲の良いご学友だったことから、皇室に関するコメントも数多く残しています。

銀ブラ事件で有名な今上天皇陛下とは

銀ブラ事件で起こったことを詳しくご紹介する前に、銀ブラ事件と呼ばれる事件で有名な現代平成の今上天皇についてご紹介します。まずは今上天皇の正しい読み方と意味から確認していきましょう。

今上天皇の読み方や意味

今上天皇とは、現代の天皇を表す言葉です。つまり現在、平成では平成の天皇陛下を表す言葉ということです。読み方が間違われがちなのですが、正しくは「きんじょうてんのう」と読みます。

天皇の呼び方については、崩御されてからその年号を付けて呼ぶこととなっています。例えば、すでに崩御されているために「昭和天皇」や「大正天皇」という呼び方は使用されますが、「平成天皇」という言葉は使用されずに「今上天皇」と呼びます。

日本の第125代目の天皇・本名は明仁さま

平成の今上天皇は日本の第125代目の天皇であり、多様な呼び方がありますが、本名は明仁様とおっしゃいます。1933年12月23日に生まれ、1989年1月7日に昭和天皇の崩御とともに平成の今上天皇として即位しました。

1959年に皇后美智子様と結婚し、二人の間には2男1女が生まれました。第一子は皇位継承順位第1位の皇太子である徳仁親王、第二子は秋篠宮家当主である文仁親王、第三子はすでにご結婚されて皇籍を離脱されている黒田清子様です。

銀ブラ事件での今上天皇の逸話・エピソード

平成の今上天皇である明仁様が若い頃のエピソードとして知られている銀ブラ事件ですが、銀ブラ事件とはどのような逸話であり、今上天皇はどのように当時「銀ブラ」をされたのでしょうか。今上天皇の少々意外ともいえる若い頃のエピソードについてご紹介します。

電車に乗って銀座へくり出す

前述の通り侍従の目を盗んで若い頃にお住まいだった寮から抜け出した明仁様は、なんと銀座に向かわれる際に電車をお使いになったとのことです。乗車した山手線が非常に込み合っていたために明仁様が乗車されていることは誰にも気づかれず、目的としていた新橋駅への移動中はまだ銀ブラ事件が発覚することはありませんでした。

一緒に寮から銀座に向かわれたご学友に対して「電車に乗ってみたい」と明仁様がおっしゃったために、銀ブラ事件の際は事件発覚の恐れがあるにも関わらず、電車での移動となったという話が残っています。当時18歳とお若い頃のお話ですから、明仁様も好奇心旺盛だったのでしょう。

新橋駅で下車した後、初めて明仁様は自由に街を歩かれたそうです。明仁様は銀ブラ事件が発覚して騒ぎになるまで、初めての冒険にワクワクしたご様子だったと言います。

高級喫茶「花馬車」でコーヒーを飲む

無事に銀座にたどり着いた明仁様は、当時銀座で有名だった高級喫茶である花馬車に入店しコーヒーを召し上がったと言います。侍従なしで自由にお出かけになることは許されないお立場の方ですから、当時市井で流行した銀ブラと呼ばれる行動をそのまま楽しまれたのでしょう。

しかし、この花馬車の中で皇族である明仁様が店内にいることが、店員に気づかれてしまいました。明仁様たちはあわてて店外に出なければならなくなってしまったそうですが、どうにか明仁様がコーヒーを楽しむ時間を作ることはできたようです。

洋菓子店「コロンバン」でお茶をする

花馬車を出た後は、洋菓子店「コロンバン」に入店し、ご学友と一緒に紅茶を飲んで会話を楽しんだそうです。明仁様が当時訪れた銀座のコロンバンは現在はなくなってしまったようですが、洋菓子店のコロンバンは別の場所に現在でも存在しています。

明仁様は当時コロンバンでアップルパイを召し上がったと言われており、現在でもコロンバンのアップルパイを購入することが可能です。明仁様も銀ブラ事件の時に召し上がったというアップルパイの味はたいへん気になるものです。

すぐに騒ぎとなり銀ブラは中止に

銀座の街にいた人々が明仁様が銀座にいることに気づき出し、銀ブラを開始してからわずか4時間ほどで銀座は大騒ぎになってしまいました。また、皇室関係者と警察が明仁様の捜索を大掛かりに行ったために、銀ブラ事件発覚後の銀座の街中は警官だらけになってしまったという話が残っています。

警官と関係者に取り囲まれる状態になり、明仁様とご学友が新橋駅に戻ろうとしたところを警官が発見し、銀ブラ事件は終結することとなりました。銀ブラ事件の後、明仁様を連れ出して大騒ぎを引き起こしたご学友たちは、関係者や警察から激しく叱責されたことが逸話として残っています。

銀ブラ事件をもとにした小説・映画も…

銀ブラ事件をもとにした小説「孤獨の人」が1956年に発行されています。「孤獨の人」の中では銀ブラ事件も含めて、当時の学習院の内情と作中では「宮」と呼ばれる皇太子を取り巻く人間関係がリアルに表現されています。

「孤獨の人」を書いたのは、明仁様のご学友である藤島泰輔であり、著者が明仁様に捧げた作品だと言われています。明仁様の家庭教師だったヴァイニング夫人から共に学んだほどの近しい仲ということで、藤島泰輔は深く実情を知り得た人物と言えます。

銀ブラ事件をもとにした小説は1957年に映画化もされていますが、実在する皇族をテーマとした作品であるため、作品の公開にあたっては批判的な意見も多く集まったそうです。現在映像として確認できるDVDなども残っておらず、幻の作品として扱われているとのことです。

銀ブラ事件の他にもある今上天皇の逸話・エピソード

銀ブラ事件も有名なエピソードではありますが、銀ブラ事件の他にも平成の今上天皇についてのエピソードは数多く残されています。幼少期や今上天皇が若い頃のエピソード、さらに即位後の逸話についてもご紹介します。

逸話①幼少期

幼少期らしくかわいらしいエピソードをご紹介しましょう。以前の皇室には男性のご子息であっても女の子のような服装で過ごさせる風習があり、その風習が残っていたために明仁様も幼少期は女児のような服装で過ごすこともありました。

現在では男児も女児も変わらず幼少期を過ごすようになりましたが、昔は女児の方が幼少期に病気をすることが少なかったと言われており、そのことから男児にのみ病魔が憑りつくという言われがありました。そのため男児が生まれた際には魔物を欺いて遠ざけるために女児の服装をさせたのだそうです。

風習の影響もあって髪をおかっぱに切りそろえていたのですが、学校に入る際には勝手に丸刈りにされてしまったとのことです。このことに当時の明仁様はたいへんショックを受けて、このような行いをしないよう抗議しその後ふさぎ込んでしまうほどだったといいます。

逸話②学習院時代

意外なこととお思いになる方も多いかもしれませんが、学習院時代に明仁様は大学を中退されています。明仁様は1953年にエリザベス女王戴冠式のために半年間もの間外遊されたために、単位不足で進級ができなくなってしまいました。

進級ができない状態になりましたが留年という形をとることなく、退学された後は聴講生として講義に参加され続けたそうです。若い頃から外遊などのご公務がお忙しかった明仁様にとって、通常の学生と同様に通学することは非常に難しかったことと思われます。

今上天皇は魚類学者としても世界的に有名であり、もしご公務などがなかったのであれば、学者として活躍をしていたのではないかと言われています。若い頃から激務の中でも学業に対して手を抜かなかったということがよくわかります。

逸話③平成(即位後)

今上天皇をよく表しているエピソードとして語られているのが、被災地の訪問に関するエピソードです。現在では皇族の方が被災地を直接訪問し避難所などの施設に入り、被災者と同じ目線に立って会話をすることが見慣れた映像のようになっています。しかし、このような対応をしたのは今上天皇が初めてです。

今上天皇が即位して数年後に雲仙普賢岳の噴火が発生し、その際には避難所を訪問した今上天皇が被災者と会話をするために床に膝をついた映像が放送されました。この床に膝をつくという行動は当時までは到底考えられないことでした。

その後、今上天皇以外の皇族の方々も被災者と目線を合わせて会話をしており、皇室のあり方に対してたいへん大きな影響を与えた行動と言えます。

銀ブラ事件のその後

皇族であり、さらには次期天皇である明仁様が行方不明になって、見つかったときには「銀ブラ」をしていたという驚きの事件が発生しました。銀ブラ事件が発生した1952年以降、学習院大学時代を経て皇后美智子様とご成婚され、明仁様は1989年に即位しています。今上天皇としてのご公務や近年話題となっている生前退位についてもご紹介します。

今上天皇として日々の公務に勤しんでいる

現在80代半ばとなった今上天皇ですが、今でも天皇としてご公務をこなされています。テレビなどでよく1見られる被災地訪問や各種式典への参加の上に、国家の重要な決定について記された書類に関する仕事もたいへん多く、信じられないほどの激務をこなしていると言われています。

今上天皇は2003年には前立腺がんに罹りましたが、大病であるがんを克服されています。さらに2003年以降も不整脈や肺炎などを発症することがありましたが、いずれの病も回復されてご公務に復帰されています。

2019年生前退位へ

2019年4月末に今上天皇は崩御の前に退位する、いわゆる生前退位を行い、皇太子である徳仁親王に譲位して上皇となる予定です。今上天皇の生前退位は約200年ぶりのこととなります。

今上天皇が生前退位の意向を発表されたのは2016年のことでした。生前退位する理由の一つとして今上天皇は、高齢のために公務を十分にできないことに対する不安をあげています。さらに二つ目の理由としては、今上天皇の崩御と次時代の天皇即位に関する宮中行事が関係各所に対してたいへん負担の大きいものであることも語られています。

今上天皇が発表された内容には、今後の日本とご家族に対するお気持ちが詰まっていることが感じられます。メディアでは生前退位に関する賛成意見が多く聞かれ、退位の時期と方法について調整が行われた後、2017年には生前退位の時期と方法について決定されました。

銀ブラ事件は今上天皇の逸話として語り継がれている

今上天皇が若い頃のエピソードである銀ブラ事件をメインとして、その他の逸話についてもご紹介してきました。意外にも若い頃は若者らしく好奇心旺盛で少しやんちゃな面があったことがわかり、銀ブラ事件のような若い頃のエピソードを知れば現在の今上天皇のお姿とは違った親しみを感じるものです。

また、近年のエピソードからは、今上天皇の被災地に対する強い思いが感じられます。今上天皇は繰り返し被災地へのメッセージを届け続けていますが、即位した頃から一切変わらずに誰よりも被災者のことを思い、より近い存在として寄り添おうとしていることがよくわかりました。

今後今上天皇は退位される予定ですが、譲位して上皇となっても変わらずに国民に対して祈りをささげてくださることでしょう。

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