奈良判定の意味とは!選手・審判の証言や山根明会長の言動【動画】

奈良判定という言葉の意味をご存知でしょうか。奈良判定が審判によって行われた背景には、絶大な権力を持ち奈良県に所縁のある日本ボクシング連盟元会長の山根明が関係していました。奈良判定と山根明の関係性について、疑惑の判定がされている証拠動画も含めてご紹介します。

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目次

  1. 1奈良判定の意味とは
  2. 2奈良判定を行った山根会長とは
  3. 3奈良判定疑惑のあった試合【動画】
  4. 4奈良判定に対する周囲の証言
  5. 5告発後の山根会長の反応や言動
  6. 6奈良判定は山根会長の独裁的体制が背景にあった

奈良判定の意味とは

2018年の新語・流行語大賞にもノミネートされた奈良判定という言葉の意味をご存知でしょうか。奈良判定とはどういった意味なのか、どうしてこのような問題が起こり、どのようにして発覚に至ったのかについてご紹介します。

奈良県の選手を有利にする審判不正問題

奈良判定の意味は、奈良県の選手に対して不当に有利な判定をすることで、重大な審判不正問題の呼称です。

例えばあるアマチュアボクシング大会で奈良県の選手と他県の選手が試合をしたとして、どちらもノックアウトされず勝敗の判定がされることとなった場合、明らかに他県の選手が優勢な試合運びをしていたとしても、なぜか奈良県の選手が勝利するというものです。

山根会長による不正判定の強要

奈良判定と呼ばれた不正判定には、当時日本ボクシング連盟の会長であった山根明の権力が影響していたと言われています。後ほど山根明の生い立ちや経歴を詳しくご紹介しますが、山根明は奈良県のボクシング連盟とつながりが深く、山根会長のいわゆるお気に入りである奈良県の選手に対しては有利な判定がされていたと言われています。

奈良県の選手との試合で判定にもつれ込んだ場合は、試合内容に関係なく奈良判定のために負けが確定なので、早期にノックアウトを狙いにいかなくてはいけないという説が奈良県以外の選手の中で出回ったこともあるそうです。会長の山根明が試合結果すら捻じ曲げるほどの権力を持っていたことがうかがえます。

告発状から明るみに

2018年に日本ボクシング連盟に関する告発状が出され、奈良判定の存在は世に広く知れ渡ることになりました。告発状の中には、奈良判定と呼ばれた不正判定問題についてだけでなく、助成金の不正流用、試合用グローブの独占販売、暴力問題など、日本ボクシング連盟と山根会長に関する問題が合計12項目も記載されています。

奈良判定を行った山根会長とは

奈良判定が話題となっていた2018年には毎日のようにテレビで紹介され、その大胆な発言から「山根節」と世間で騒がれ、山根明会長は多くの注目を集めました。テレビでの強烈な発言が印象に残っている元日本ボクシング連盟終身会長の山根明とは、どのような経歴を持つ人物なのでしょうか。

テレビなどのメディアでは奈良県のボクシング連盟会長に就任してからの経歴が主に紹介されていますが、今回はそれ以前の経歴についてもご紹介します。韓国人の母を持ち韓国から密航した過去など、意外な山根明の生い立ちと、家族や役職などの経歴についてご覧ください。

プロフィール

山根明は1939年に大阪府堺市で生まれました。生まれたのは日本でしたが山根明の母親は韓国の釜山出身で、実は帰化するまで山根明自身も韓国人でした。その後、山根明は母親と兄弟たちと一緒に韓国へ渡り幼少期を韓国で過ごしましたが、子供時代のうちに再度韓国から日本に帰ってくることになります。

韓国から日本に帰った際は、正式な手続きを踏まずにいわゆる密航で出国してしまったと言われており、一時期は密航者として収容所に入れられたそうです。このとき韓国から密航したのは山根明のみで、兄弟たちは今でも韓国で暮らしているとのことです。

韓国から日本へ密航した後は知人の協力でなんとか日本に住むことに成功し、山根明の父親がボクシング関係者であったことから幼い時期からボクシングと関わっていたとのことです。山根明は現在すでに帰化しており、韓国ではなく日本の国籍を取得しています。

経歴

山根明は、30代の頃から大学ボクシング部のトレーナーやコーチを歴任しています。知人からの紹介で奈良県ボクシング連盟の事務局長に就任しその後同連盟の会長になりました。

山根明が関係し始めたころの奈良県はアマチュアボクシングでは決して優秀な成績を残しているとはいえない状態でしたが、山根明が事務局長、会長を勤めるようになってから成績も上向きになり、有名選手を輩出するまでになっていきました。

山根明の経歴の中でもメディアでは悪い面ばかり取り上げられますが、こういったトレーナーや役職者としての経歴では大きな功績を残しているとも言えます。奈良県ボクシング連盟会長として功績を残したことで、奈良県と山根明の結びつきはたいへん強固なものとなり、非常に残念なことながら後に奈良判定という言葉が生まれてしまうことになります。

2011年に日本アマチュアボクシング連盟会長に就任し翌年2012年から2018年にかけて終身会長を勤めており、この終身会長という役職が最終の経歴となりました。

日本ボクシング連盟の終身会長時代には、関係者すべてを言いなりにできるレベルの強力な権力を持っていたと言われています。大会や会議などで会長である山根明だけを特別扱いする、「山根会長へのおもてなし」の習慣がメディアでも大きく取り上げられました。

山根明会長の椅子だけ豪華なものに取り換え、選手の挨拶で山根明会長の功績をたたえ、山根明会長の控室には通達済の山根会長の好物を取り揃えておく、など通常では考えられないような待遇があったと報道されました。

家族

山根明の家族の中でも最もメディアで注目されたのが、息子の山根昌守です。山根明の息子がなぜ注目されたかというと、ほとんどボクシング経験がないにも関わらず、日本ボクシング連盟の副会長という地位についていたからです。

山根明の息子の経歴を見ても、自動車販売業などの仕事をしておりボクシングとはあまり縁がなく、選手としての実績やコーチ、トレーナーとしての実績も不明です。そのため、ボクシングには直接的に関係のない経歴を持つ山根明の息子が副会長という地位を得たのは会長である父の権力のおかげではないかという推測がされるようになりました。

さらに、山根明の息子は村田諒太選手がオリンピックで金メダルを獲得したときの試合でセコンドを勤めていたことでも有名です。これまでに説明した通り、山根明の息子は経歴上ボクシング経験も指導経験もないように見られますが、なぜかオリンピック決勝という重要な場面でセコンドについています。

村田選手自身が全く納得していない状態で、急遽セコンド交代が行われており、このセコンド交代も山根明が会長の権力を濫用して強制したものと言われています。

また、山根明は過去に結婚、離婚をしていることもわかっています。内縁の妻も含めると、今までに4人の妻がいたそうです。山根明の現在の妻は大阪で飲食店を経営する韓国人女性と言われており、こちらの韓国人女性の姿は山根明のインタビュー時にテレビカメラにもおさめられています。

奈良判定疑惑のあった試合【動画】

奈良県と関係のある選手が山根会長の権力によって不当に優遇された、つまり奈良判定が行われたという疑惑のある試合は実は今までに数多くあると言われています。そんな数多くある奈良判定疑惑の試合がどのようなものだったのか、証拠となる動画も合わせてご紹介します。

岩手国体ボクシング試合

今回ご紹介する奈良判定がされた疑惑のある試合は、岩手で行われた国体でのボクシングの試合です。この試合では、地元岩手県の代表選手と奈良県の代表選手が試合を行って、判定にもつれ込んだ末に奈良県の選手が勝ちをおさめています。

村田諒太選手の世界戦

奈良判定のような疑惑の判定は、日本のアマチュアボクシング界だけに存在しているのでしょうか。実は、日本のアマチュアボクシング界だけでなく、プロボクシングの世界でも存在しています。世界ミドル級タイトルマッチに村田涼太選手が臨んだ際にも、疑惑の判定が行われていました。

村田涼太選手の優勢で試合が進んでいましたが審判員の判定により村田涼太選手は負けを喫しています。そのとき不可解な判定に会場は騒然となり、世界中のボクシング関係者の中でこの判定は話題になりました。結果世界ボクシング協会の会長が判定は不当なものだったと認めて謝罪し、再戦の指示を出すという今までに見たこともない状況となりました。

動画に証拠も

動画を見てみると岩手県の選手が攻勢であり、奈良県の選手は2度もダウンしているために、岩手県の選手の方が奈良県の選手より有利な状況のように見えます。しかし、判定は奈良県の選手の勝利となりました。

この動画が撮影された場にいた人物によると、判定結果が出た後には納得のいかない結果に会場内はざわついた状態が続き、審判員が判定を出した後の選手たち自身の反応も不自然なものだったと言われています。この動画を見て判定に違和感を覚える人が数多く現れ、不正な判定がされた証拠であるとしてテレビなどのメディアでも紹介されました。

奈良判定に対する周囲の証言

奈良県の選手へ有利な判定をする奈良判定が行われていることに関して、関係者も数多くの証言をしています。どのような人物からどのような証言があったのか、確認していきましょう。

審判員の証言

問題が明るみになった時期に現役の審判員として活動していた方も奈良判定について証言をしています。審判員の証言は明確なもので、山根会長の圧力のせいで不当に奈良県の選手に対して有利な判定が行われていたと証言されています。

審判員が山根会長の意に沿わない判定をすることは事実上禁止状態であり、審判員が山根会長に反抗した場合は審判員としての仕事を得られなくなるなどの制裁行為が行われていたと言います。試合運びが山根会長の思い通りにいかないときには、信じがたいことに山根会長が審判員を直接恫喝するなどのこともあったとされています。

村田涼太選手の証言

村田涼太選手は、日本ボクシング連盟の体制について非常に批判的なコメントをインターネット上で公開しています。連盟の要職についている人々の辞任を直接的に求めるようなコメントが村田涼太選手のような一流のプロ選手から発表されたことは、関係者にもボクシングファンにも大きな衝撃を与えました。

村田選手は奈良県の出身ですが、村田選手のアマチュア時代は山根会長が権力を持っていた時代とは重なっていないため、村田選手自身と奈良判定とは全く関係ありません。しかし、村田選手の後進となる選手たちが苦しんでいるのを見て、村田選手は連盟に対するコメントを発表したのです。

333人による告発状

前述した告発状の中でも不当な判定があったことと山根会長から審判員に対してパワハラがあったことが記載されています。この告発状は元選手や各地のボクシング関連団体役職者などの日本ボクシング連盟に密接な関りがある人々からのものであり、ほぼ内部告発と言っても過言ではないものでした。

動画や音声などの証拠となるものも存在し、組織内部の関係者が333人も集まって告発したために、告発状の内容の信憑性は非常に高いと考えられています。

告発後の山根会長の反応や言動

横柄とも取られかねない強気な態度、大胆な発言で注目を集めていた山根会長ですが、333人による告発状が送られた後も全く以前の姿勢を崩しませんでした。テレビ出演なども続けて積極的に世間に向けてコメントを出し続けます。告発を受けた後の山根会長の発言や日本ボクシング連盟による処分についてご紹介します。

奈良判定疑惑を全面否定

山根会長は自らの権力を濫用して奈良県の選手に有利な判定をさせたことについて、完全に否定しています。なお、告発状に記されていたその他の疑惑についても、自らの非を認めて陳謝することはありませんでした。

自分自身のことをカリスマと表現したり、山根明は多くの山根明ファンのためにメディアに向けて発言しているといった主旨の発言をしたりするなど、山根会長には反省の色が全く見られませんでした。そんな発言を繰り返す山根会長をメディアは半ば面白おかしく取り上げ、連日ニュースで見ない日はないほどに山根会長の報道は加熱していきました。

日本ボクシング連盟からは除名処分

告発状の内容を受けて、日本ボクシング連盟は山根会長を除名処分とする方針を示しています。除名処分はアマチュアボクシングの世界から無期限で完全に追放するという意味を持ちます。このため、今後山根会長はどんな形をとろうとも、今後アマチュアボクシングに関わることはできなくなります。

奈良判定は山根会長の独裁的体制が背景にあった

今回は奈良判定の意味や、アマチュアボクシング界で絶対的な権力を持っていた元日本ボクシング連盟終身会長の山根明とその経歴についてご紹介しました。

韓国からの密航という暗い経歴も持っていますが、大規模なボクシング団体での要職を歴任するなど、ボクシング界での山根明の経歴はたいへん華々しいものでした。その華々しい経歴の中で通常持つべき感覚を失い、権力を振りかざすようになってしまったのでしょうか。

奈良判定のような不正な判定が行われた背景には、山根会長の通常では考えられないような行動と、権力に屈してその行動を許してしまった日本ボクシング連盟の体質があったことは明白です。昨今、スポーツ界の不祥事が続いていますが、ボクシング界も透明化が急務と言えるでしょう。

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