「ぞなもし」の意味や使い方!アニメキャラが使用?方言?【例文】

「ぞなもし」とは果たしてどのような意味があるのでしょうか。どこかの方言なのでしょうか。「ぞなもし」は、数々のアニメキャラが語尾に付けて使っているようです。「ぞなもし」の例文や関連する豆知識についても伝授するので、「ぞなもし」が気になる人はチェックしましょう。

「ぞなもし」の意味や使い方!アニメキャラが使用?方言?【例文】のイメージ

目次

  1. 1ぞなもしってどういう言葉?
  2. 2ぞなもしの使い方を例文で紹介
  3. 3アニメキャラもぞなもしを使っていた!
  4. 4有名な伊予弁の方言まとめ
  5. 5ぞなもしに関連する豆知識
  6. 6ぞなもしは愛媛県民が愛する方言だった!

ぞなもしってどういう言葉?

「ぞなもし」と聞いて、すぐにその言葉の意味が理解できる人は限られているのではないでしょうか。この言葉だけを単体で聞くと、何かの名前なのかと感じる人もいるかもしれません。しかし実際は単体で使われることはなく、会話の流れの中で使用される表現方法なのです。

まずは「ぞなもし」の正しい意味やその認知度、さらには基本的な使い方のついて解説していきましょう。

ぞなもしの意味とは

ぞなもしとは「〜ではないですか?」という意味があります。その使い方としては、疑問形であり、そこに同調を求める場合が多いようです。自分が感じていることを形容詞を使って疑問形で尋ねながらも、そこに同意したり、賛成してくれることを見越して発言するときに最適と言えるでしょう。

そして、ぞなもしの前の「〜」の部分には「美味しい」「気持ちいい」「賢い」「明るい」などの形容詞や動詞、名詞などが入る場合が多いと言えます。動詞が入る場合は、相手に念を押したり確かめたりするときに使うと良いようです。また名詞が入る場合は、「〜ですね」という意味を持つことがあります。

ぞなもしは愛媛県の方言

ぞなもしは、みかんの生産地として有名な愛媛県の方言で、一般的には伊予弁と言われます。伊予とは、昔の愛媛県の呼び名です。愛媛は「東予」「中予」「南予」と3つのエリアに分けられます。この中でも「ぞなもし」は、県庁所在地である松山市がある「中予」と「東予」あたりで、主に使用されていると考えられています。

松山と言えば、国内きっての温泉地「道後温泉」があることで有名です。ほのぼのと温かい雰囲気で溢れた地域性が特徴ですが、そこで「ぞなもし」という言葉が使われると、輪を掛けて優しさが増すようにも感じられるでしょう。

ぞなもしの認知度は低い?

ぞなもしという方言は、全国的に見ると認知度は低いと言えるでしょう。そもそも地元の愛媛でも使っている人は限られており、意味は知っているけれど自分は使わないという人が大半のようです。それでも昭和以前に生まれた世代の人の中には、ぞなもしを知っている人も少なくないようです。

しかし、平成以降に生まれた世代の人にとっては、いきなり「ぞなもし」と言われても、何のことかよく理解できなかったり、怪訝に思ってしまう人が多いというのが現実です。

基本的に語尾に使う言葉

上記のように、ぞなもしは「〜ではないですか?」という疑問形で使うのが基本となるので、使い方としては語尾につける形が一般的です。何かを見たり聞いたり、触ったりしてその感想を述べながら相手にも同意を求めるようなニュアンスで使うわけです。東京近郊で使われる言葉で言えば、「〜(なく)ない?」と同じと考えると良いでしょう。

つまり、「これ可愛くない?」や「ウザくない?」「めっちゃカッコよくない?」という言い方と同じということです。これらを「これ可愛いぞなもし」「ウザいぞなもし」、さらに「めっちゃカッコイイぞなもし」という形で使います。また名詞が入る時は、「あれは犬ぞなもし」として「あれは犬ですね」という意味になります。

ぞなもしの使い方を例文で紹介

ぞなもしの使い方には、いくつかのパターンがあります。会話の流れや言い方によって若干ニュアンスが変わったり、言葉の印象が違って聞こえることもあります。その具体例を挙げながら説明していきましょう。

例①知っとるぞなもし

「知っとるぞなもし」は、何かの物事を知っているかどうかを相手に確認したい時に使います。例えば、「来週は大きな台風が来ると知っとるぞなもし」であれば、「来週は大きな台風が来ることをご存知ですか?」という意味になります。また「あの人の名前を知っていますか?」と尋ねたい場合は「あの人の名前を知っとるぞなもし」という使い方をします。

例②わかっとるぞなもし

「わかっとるぞなもし」は、相手がその事実や考え方、価値などを認識しているのかどうかを問いただしたり、念押しする時に使います。例えば、「この壺は100万円もする高級品だとわかっとるぞなもし」ならは「この壺は100万円もする高級品だと分かってるのですか?」という意味になります。

また「車を運転するということは命がけだとわかっとるぞなもし」であれば、「車を運転することは命がけだと分かっているのか?」という意味になるわけです。

例③そうぞなもし

そうぞなもしは、ある問いかけに対して「そうですね」と応じる時に使います。「今日は暑くなるそうですね」と言われて「そうぞなもし」と答えると、「そうですね」や「そうみたいですね」という意味になります。

例④〜ぞ、なもし

「〜でしょう?」と尋ねるような意味合いで「〜ぞ、なもし」と使用することもあります。例えば、「これって酷い話でしょう」と言いたい時に「これって酷い話ぞ、なもし」という形で使います。さらに、「ねえ君、どう思う」という形で強く同調を求めながら尋ねる時にも使うことがあります。

「君も反対してくれるぞ、なもし」であれば、「君も反対してくれるでしょう、ねえ!」というニュアンスにもなるのです。

アニメキャラもぞなもしを使っていた!

かつては、アニメの中にも「ぞなもし」を使っていたいキャラクターが存在しました。さすがに最近では聞くことはありませんが、昭和のアニメ全盛の時代や平成の始め頃には、メジャーなキャラクターが「ぞなもし」を多用していたのです。

その影響で、この時代にアニメを見ていた人の中には「ぞなもし」を聞いたことがあるという人たちも少なくないと言えるでしょう。

アニメキャラ①アンパンマンのいずみのせい

アニメ『アンパンマン』に「いずみのせい」という男性のキャラクターが出てきます。いずみのせいは誰かが泉に物を落とすと登場して、落とした現物と金で作ったレプリカを見せてどちらが自分の物かを選ばせます。まさにあのイソップ物語の『金の斧銀の斧』をパロディー化した内容と言えるでしょう。

そして正直に自分の物を選んだ相手には、その褒美として金の物を渡すのです。このいずみのせいが、語尾に「ぞなもし」を付けて喋るのです。

アニメキャラ②いなかっぺ大将のニャンコ先生

アニメ『いなかっぺ大将』で主人公の大左衛門に必殺技「キャット空中三回転」を教え込んだトラ猫です。弟子を何人も持ち、その面倒を見つつも浮気性という性癖も持つ強烈な個性を放つキャラクターです。そのニャンコ先生をイメージつけているのが語尾につける「ぞなもし」です。

上記のアンパンマンのいずみのせい同様、「ぞなもし」という特に子供が聞き慣れないフレーズを入れることで、キャラがしっかり立ち、他の登場人物との差別化が明確にはかれると言えるでしょう。

有名な伊予弁の方言まとめ

詳しく見ていくと、伊予弁には実にたくさんの種類があります。基本的に伊予弁のイントネーションはゆったりとして耳当たりがソフトな特徴があります。そのルーツは京言葉という説もあるだけに、どこか人懐っこい関西訛りにも通じるところがあります。

特に女の子が喋ると可愛いと評判なのもこの伊予弁の特徴と言えます。そこで「ぞなもし」以外の代表的な伊予弁について、いくつか紹介していきましょう。

方言①「だらい」

「だらい」と聞いても何を意味する言葉なのか想像できないという人も少なくないでしょう。「だらい」は「面白い」という意味があるのです。「この漫画だらいよ」なら「この漫画面白いよ」という意味になり、「その話、だらいね」なら「その話、面白いね」という意味になります。

方言②「とん」

「とん」は、語尾に付けて使いのが基本です。そして意味としては疑問になります。例えば「何しとん?」と言うと「何しているの?」を意味し、「しっとん?」と言うと「知っているの?」という意味になります。

標準語でも「何してんの?」とフランクに表現することがありますが、この中の「てん」に部分が「とん」に変わると考えると分かりやすいでしょう。「見てんの?」なら「見とん?」となるわけです。

方言③「よん」

「よん」は語尾に付ける形で、疑問の意味を表します。例えば、「何しよん?」なら「何しているの?」と意味になり、「サッカーしよん?」なら「サッカーするの?」という意味になります。

また「よんよ」という形で肯定する意味を表すこともあります。「今ね、昼ごはん食べよんよ」なら「今、昼ごはん食べてるのよ」という意味になり、「映画観よんよ。一緒に観る?」なら「映画観ているんだけど、一緒に観る?」という意味になります。

方言④「わい」

「わい」という言葉は、語尾に付ける形で使い、意味は「〜しておくわ」「〜しとくよ」となります。「急いで調べとくわい」なら「急いで調べておくよ」という意味になり、「一度試そうわい」なら「一度試しておくよ」という意味になります。

関西などで「わい」を使用すると「私」とか「自分」という意味がありますが、それとはまったく違った使い方になります。

方言⑤「けん」

「けん」は、「だから」とか「ですから」という理由を述べる時に使います。例えば、「風邪引いたらいかんけん、気を付けよ」なら「風邪をひくといけないから気を付けてね」という意味になります。

さらに「いけん」という使い方をすると「いけない」「ダメ」という禁止の意味を指す言葉にもなります。例えば、「これ食べていい?」と聞かれた時に「いけん(ダメ)」という形で使います。

ぞなもしに関連する豆知識

最後に「ぞなもし」に関連する豆知識をいくつか紹介していきましょう。「ぞなもし」は、読むのと実際に口に出すのとでは、また違った印象があるかもしれません。読むだけでも、ほのぼのとして田舎っぽく感じたり、朴訥としたニュアンスを感じるのではないでしょうか。

しかし、口に出してみると、特に伊予弁を使い慣れていない人からすれば、かなり違和感のある言葉と言えるかもしれません。あまりに恥ずかしすぎて、公共の場では使えないと思う人も多いことでしょう。それこそ、目の前にあるみかんを3つ買いたい時に、「みかん3つくれぞなもし」とはなかなか言いにくいのではないでしょうか。

だからこそ「ぞなもし」は、アニメのキャラクターやテレビ番組中でも特別な人物に使わせたと思われてしまうようです。日常で使うのは違和感があっても、アニメキャラなら逆に楽しく特徴的に聞こえるため、打ってつけとも言えるのです。

有名文学にも登場していたぞなもし

「ぞなもし」は、愛媛県松山市を舞台に描かれた夏目漱石の有名文学『坊ちゃん』の中で登場します。時代背景としては、明治半ば〜後半になりますが、その頃では「ぞなもし」が普通に使われていたことを示していると言えるでしょう。主人公の坊ちゃんは東京の学校を卒業したばかりに新任教師です。

初めて赴任した松山では、周囲の個性あふれる教師陣たちを相手に色々など騒動を巻き起こします。その坊ちゃんを取り囲む地元の登場人物たちが「ぞなもし」を使用するわけです。

オタク言葉としてのぞなもし

「ぞなもし」は、オタクの人たちが好んで使用していた時期もあるようです。そのきっかけは良く分かっていません。しかし、そもそもオタクと呼ばれるようになったのは、「あなた」とか「君」という二人称に対して「おたくは…」という言い方をする人たちという特徴を捉えて名付けられたのがきっかけです。

そのように一種独特の表現をする性質を持つオタクたちですので、「ぞなもし」という可愛くて面白い響きのある方言に着目してもおかしくはないでしょう。普通の人たちはいぶかしく思ったり怪訝に思っても、オタク仲間の中では敏感に反応する面々がいて、面白おかしく広がって行ったと考えられるのです。

子供向け番組でもぞなもしが有名に

上記のオタクたちが「ぞなもし」を使い出したきっかけと考えられるテレビ番組が存在します。その名は、『ティンティンTOWN!』という日本テレビ系列を中心に2002年~2004年頃にかけて放映された子供番組です。この番組内で『リリバット王国』というCGアニメのコーナーがあり、その中の登場人物が「ぞなもし」を使用していたのです。

このアニメの声優を担当していたのが、当時人気絶頂であったアイドルのモーニング娘。でした。魔法使いのドラセナの口癖が「ぞなもし」だったのです。この言葉の響きのひょうきんで可愛い要素と、これを発していたのがモーニング娘。のメンバーだったということで、オタクの心にヒットしたと考えることもできるわけです。

ぞなもしは愛媛県民が愛する方言だった!

「ぞなもし」は、現在は使われることがほとんどないようですが、愛媛県では根強く知られた愛される方言であると言えるでしょう。「ぞなもし」を語尾に付けるだけで、イントネーションが優しく聞こえ、昔話でも聞いているようなほのぼのとした気分になる人も少なくないでしょう。

記事内で紹介した夏目漱石の『坊ちゃん』を読んだことのある人でも、もう一度目を通してみて「ぞなもし」が登場すると、とても親近感が湧くかもしれません。テレビが普及し始めてから随分時間が経ち、首都圏など標準語を使うエリアと地方の間での人の行き来が急速に活発化したこともあり、各地の方言は少なくなる一方のようです。

しかし、長い歴史を経て受け継がれてきた方言は「ぞなもし」に限らず、日本の宝と言っても過言ではありません。その代表的なものだけでも知識として知っておくのは、有意義なことと言えるかもしれません。

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