レッサーパンダ帽男殺人事件の概要!犯人の山口誠の生い立ちと判決・現在は

レッサーパンダ帽男殺人事件は、レッサーパンダ男と呼ばれた山口誠が浅草で起こした事件です。犯人の家族や現在の様子、レッサーパンダ帽男殺人事件の犯行動機や犯罪歴についてもお伝えします。また、レッサーパンダ男が自閉症であることが判決に影響したのかについても調べます。

レッサーパンダ帽男殺人事件の概要!犯人の山口誠の生い立ちと判決・現在はのイメージ

目次

  1. 1レッサーパンダ帽男殺人事件の概要
  2. 2レッサーパンダ男・山口誠の家族と生い立ち
  3. 3レッサーパンダ帽男殺人事件の犯人・山口誠の犯罪歴
  4. 4レッサーパンダ帽男殺人事件の判決
  5. 5レッサーパンダ男・山口誠や家族の現在
  6. 6レッサーパンダ帽男殺人事件を風化させるべきではない

レッサーパンダ帽男殺人事件の概要

レッサーパンダ帽男殺人事件という、一見不可思議な名前で呼ばれる事件について知っていますか。ここではレッサーパンダ帽男殺人事件が発生してから、犯人であるレッサーパンダ男と呼ばれた人物が逮捕されるまでの経緯について説明していきます。また、犯人が逮捕後に語ったとされる犯行動機についてもここでお伝えしていきます。

女子大生が浅草で刺殺される

レッサーパンダ帽男殺人事件では、2010年4月下旬に浅草の路上で当時19歳の女性が刺殺されています。女性はスポーツの試合を観戦するために、東京都台東区に所在する体育施設に一人で歩いて向かっている最中で、犯人はしばらく女性の後をつけて襲いかかりました。

偶然見かけた女子短大生の容姿に好意を持ち、後をつけ出したと事件後犯人は事情聴取に答える形で話をしています。

近隣住民が駆け付けるも逃走

犯人は被害者女性を人目につきにくい脇道へと引っ張って強引に押し込み、力づくで路上に倒れさせて首を絞めています。首を絞めて抵抗を封じた上で、犯人は用意していたと刃物で、被害者女性の上半身の至るところをメッタ刺しにしました。

近くに住む人が被害者女性の悲鳴を聞きつけ、犯行現場近くで大声を上げると、声に気づいた犯人は走って現場から逃げていきました。その時にはすでに女性は刃物で何度も刺された状態であり、刺された女子短大生は多量の出血が原因で亡くなってしまいました。

犯人はレッサーパンダの帽子をかぶった男

犯人の氏名は山口誠といい、犯行時にはレッサーパンダの帽子をかぶっていました。このことからレッサーパンダ帽男殺人事件という呼び名が付けられ、山口誠は報道でレッサーパンダ男と呼ばれるようになりました。

犯行後の事情聴取の中で山口誠はこのレッサーパンダの帽子について、肌身離さず持っていたいくらいとても大切なものだという旨の発言をしています。

レッサーパンダ男こと・山口誠を逮捕

犯行当日のうちに犯行現場近くの公園でレッサーパンダの帽子が見つかり、翌日までには凶器である包丁が血痕がついた状態のまま見つかっています。包丁などの証拠品はいずれも投げ捨てられたような様子であり、かなり犯行内容はずさんであるように考えられました。

犯行現場の周辺ではレッサーパンダ男の目撃例が多数あり、レッサーパンダ帽男殺人事件の数日前にはレッサーパンダの帽子をかぶった男が、浅草で道行く男性に急に暴力をふるった姿が見つかっています。さらに、事件前日には殺人現場の近くの公園に居座り続けるレッサーパンダ男を不審に思い、近くに住む人が声をかけたこともわかっています。

また、レッサーパンダ男は浅草で女性を刺殺する直前に、他の女性を襲おうとしていました。この女性はレッサーパンダ男が持っていた包丁で切りつけられる前に、大声で周囲に助けを求めたため、被害は未然に防がれたということです。

数多くの目撃情報はありましたが、その後10日程度、犯人を見つけることはできませんでした。山口誠は犯行後に新たに仕事を見つけて、警察に見つかって逮捕されるまで偽名を使用して土木作業員として仕事をしており、結果として身を隠した状態となっていたためです。

その頃テレビなどのニュースでは、レッサーパンダ男の似顔絵が公開されていました。そこで、山口誠が事件前に働いていた会社の社員が、その似顔絵を見て山口誠であると気づいて警察に通報し、ついに山口誠は逮捕されることとなりました。

この時レッサーパンダ男自身は雑誌やテレビなどを確認していなかったため、逮捕されるまで警察に追われていることにすら気づいていなかったといいます。

犯行動機は?知的障害者?

犯行動機について山口誠は、好意を抱いていた女性からバカにされたと感じたので犯行に及んだと証言をしています。被害者女性と山口誠は見ず知らずの関係であり、怨恨ではなかったと考えるのが自然です。

被害者女性が犯人の山口誠に対して何らかの行動を取ったのかについて、最後まで犯人本人からはっきりとした証言はありませんでした。そのため、路上で後を付けてくるレッサーパンダの帽子をかぶった大柄な男性に気づき動揺した表情を、山口誠がバカにしたと一方的に思い込んだと考えられています。

山口誠は逮捕後知的障害があると認められましたが、本人も周囲の人たちも適切な手続きが行っていなかったことから、逮捕時には障碍者として認定されていませんでした。

レッサーパンダ男・山口誠の家族と生い立ち

家庭環境は決して良くはなかったと言われていますが、レッサーパンダ帽男殺人事件の犯人の両親や兄弟はどのような人物だったのでしょうか。

また、家庭だけでなく知的障害があったために、レッサーパンダ男と呼ばれた山口誠は学校生活もうまく送ることができなかったといいます。山口誠が生まれてから学生生活を送るまでと、高校卒業後の仕事ぶりについてお伝えします。

5人の家族がいる

山口誠は北海道の出身で、長男として生まれました。1972年生まれで犯行当時の2001年には29歳でした。家族は父母の他に、弟が一人と妹が一人で、山口誠の家族は5人家族だったといいます。

知的障害に悩まされる幼少期

山口誠は幼い頃から筋道を立てて話をすることができず、他人とのコミュニケーションに難しさを感じて悩みを抱えていました。会話に問題があることから学校での勉強にも付いていけず、どの教科を見ても成績は散々だったといいます。このような障害から、山口誠は幼少期に同級生などからいじめを受けていました。

逮捕後拘置されている最中に山口誠が自身の犯行について書いたとされる文章が公開されたことがありましたが、漢字を使わずに平仮名ばかりで幼い子供が書いたような文章を残しています。会話によるコミュニケーションが苦手だっただけでなく、極端に漢字を書くことも苦手で、文章を書くことも難しかったのではないかと推察されます。

幼少期の性格としては、学校ではあまり活発ではない子どもだったと、周囲の人が逮捕後に語っていました。

父親から暴力を受ける

父親は酒癖が悪く、飲酒をしては山口誠本人を含めた家族に対して手を上げていたといいます。さらに、父親はギャンブルにのめり込み、家庭を顧みずに稼いだ金銭をつぎ込んでいました。

母親が家族を支えるも…

父親は無職ではありませんでしたが職が安定することはなく、先ほど紹介した通りギャンブルにも多額の金銭をつぎ込んでいました。そのため、父親の収入だけでは家族5人を支えるには不十分になり、当時40歳前後だった母親が仕事をして家計を支えてきました。しかし、家計を支えていた母親も、山口誠が高校生のときに白血病で他界してしまいます。

母親が死亡したことで一家は精神的、また金銭的な支柱を失った状態になりました。その頃10代半ばだった山口誠の妹が働いて家族の生活費を稼いではいましたが、落ち付いて住居を構えることもできずに転居を繰り返していたといいます。父親の暴力の件もあって、山口誠は家に寄り付かなくなりました。

母親を亡くしてさらに金銭的に困窮することにはなりましたが、山口誠は中学卒業後に養護学校に入学し、養護学校を卒業することができています。卒業後には就職していますが、その仕事は長続きしませんでした。その理由は軽度の知的障害があることから、コミュニケーションがうまく取れず職場でいじめにあってしまったからでした。

再就職して次の職場に通い始めても酷いいじめがあり、職場の人たちから暴力を受けて歯を折られるなどのケガもしています。最初の就職以降ずっと、山口誠の職が安定することはありませんでした。

レッサーパンダ帽男殺人事件の犯人・山口誠の犯罪歴

レッサーパンダ男と呼ばれた山口誠は、高校を卒業した後も職場でのいじめにより、職も定まらずに北海道や都内を渡り歩くような生活を続けてきました。その間に山口誠は多数の犯罪を行い、何度も逮捕されています。ここではレッサーパンダ男の犯罪歴について紹介してきます。

犯罪歴①置き引き

高校を卒業してすぐに入社した最初の職場を辞めた翌年には、札幌駅で置き引きをしています。この1991年の初犯から、2001年のレッサーパンダ帽男殺人事件まで、山口誠は犯罪を繰り返し続けます。

犯罪歴②銃刀法違反

札幌駅で置き引きをした翌年に、今度は銃刀法違反で山口誠は警察に捕まっています。銃刀法違反をした際に山口誠は逮捕されましたが、罰金刑となって服役することはなく、その後も犯罪を続けてしまいます。

犯罪歴③強制わいせつ・強盗未遂

銃刀法違反で前科を持った山口誠ですが、それでも犯罪をやめることはなく銃刀法違反で逮捕された翌々年には強制わいせつと強盗未遂の罪でまたも逮捕されます。その際には、函館市でモデルガンを使って被害者の女性を脅し、金銭を要求した上にわいせつな行為をしたといいます。

強制わいせつと強盗未遂の罪で逮捕された山口誠は執行猶予期間を得ましたが、その執行猶予期間中に窃盗を行ってまたしても捕まることとなります。窃盗で捕まった後、ついに山口誠は服役することになりました。

犯罪歴④無銭飲食

山口誠の犯罪歴はこれまでに紹介した内容にとどまりません。強制わいせつと強盗未遂から5年後、1998年に山口誠は刑務所から出ることを許されましたが、刑務所を出た翌年には無銭飲食でさらに逮捕歴を重ねます。

山口誠が高校を卒業した翌年の1991年から1999年までのわずか10年にも満たない間に、強制わいせつや窃盗などのいろいろな罪で、4回も山口誠は逮捕されているのです。

2001年に最後に出所した後、山口誠は出身地の北海道に戻ることなく東京へ向かい、住所不定の状態でカプセルホテルなどを転々としていましたが、事件直前は所持金も尽きて路上生活をしていました。

レッサーパンダ帽男殺人事件の判決

路上で突然被害者女性を襲って刺殺するよう残忍な犯行が見られたレッサーパンダ帽男殺人事件でしたが、犯人のレッサーパンダ男に下された判決はどのようなものだったのでしょうか。自閉症裁判として話題になったことも含めて紹介していきます。

自閉症裁判として話題に

レッサーパンダ帽男殺人事件に関しては、いくつかの明確な目撃証言があり、逃亡の末に逮捕された犯人本人が犯行を認めているため、冤罪でないことは確かだと当初から考えられていました。

そこで量刑を決めるポイントとして注目されたのが、知的障害を持ったレッサーパンダ男にどの程度責任能力があるかということでした。当時、知的障害を持った殺人犯に対する量刑がどうなるのかについては大きく注目され、裁判後にはレッサーパンダ帽男殺人事件の裁判に関する書籍も発売されたほどでした。

判決は無期懲役

犯人であるレッサーパンダに発達障害があることは認められましたが、責任能力の有無については有りと判断されて、判決は無期懲役となりました。犯行から約4年後の2005年に判決が確定し、山口誠は服役することとなりました。

レッサーパンダ男・山口誠や家族の現在

レッサーパンダ男と呼ばれた山口誠は現在どのように生活しているのでしょうか。また、山口誠の家族は現在どうしているのでしょうか。山口誠本人や家族が事件後どのように過ごして来たかについてお伝えします。

山口誠は今現在も服役中

2005年に無期懲役が確定したため、今でも山口誠は刑務所の中で過ごしています。レッサーパンダ男として大々的にメディアで一時期は取り上げられましたが、山口誠に知的障害があるということがわかってから加熱しかけた報道は沈静化し、メディアから得られる情報は減っていきました。そのため、服役地の情報すら現在では流れていない状況です。

山口誠の家族の消息は不明

山口誠の母が白血病で死亡してから、山口誠の妹が生活費を稼いでいたことを前に紹介しましたが、妹はレッサーパンダ帽男殺人事件から2年も経たないうちに癌で亡くなっています。事件当時山口誠が29歳だったので、妹は非常に若くして亡くなったことになります。

妹は義務教育を終えてすぐに仕事を始め、病気が発覚してからも自分の治療費のために働き続けたといいます。何度か腫瘍を摘出するための手術をしていますが、山口誠の父親は援助をしないどころか、それまで妹が稼いでいた金銭をギャンブルなどに使いこんでいたという話もあります。

放浪癖があった山口誠も行く先々で所持金を使い果たしては警察に駆け込み、その後の移動のための費用は妹が支払っていたとされています。

弟に関する情報は事件発生当初から癌で亡くなった妹の情報に比べて少なく、北海道の実家を出て愛知県に引っ越したという情報はありますが、仕事や結婚などの詳細な情報は見つかっていません。同様に父親の現在の状況についてもはっきりとした情報はありませんが、父親にも知的障害があったといいます。

レッサーパンダ帽男殺人事件を風化させるべきではない

レッサーパンダ帽男殺人事件は、知的障害を持った山口誠という男が罪もない女子短大生を殺害した事件でした。障害がある人としての支援が得られずに、職を転々として犯罪を繰り返し、山口誠は犯行直前には路上生活をせざるを得ない状況になっていました。

そのことを考えると、レッサーパンダ帽男殺人事件の犯人である山口誠に対して、しかるべき対応が取られていれば事態は変わったのではないかと推測されるものです。

またこの事件で覚えておかなければならないことは、知的障害のある人が犯罪者になりやすいというわけではないということです。また、そのような勘違いを起こさせるような報道や会話がなされることがないように留意されるべきだということです。

さらに、被害者女性のことはもちろん、山口誠の妹のような被害者がいたことについても心に留めておかなければならない事実でしょう。

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この記事のライター
Mariko N.

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