2019年11月13日更新
マンデラエフェクト(マンデラ効果)とは?実例9選・日本での例も【最新】
「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」は複数人が同じ記憶違いを起こしている現象で、日本に限らず世界中で報告があります。この記事では、マンデラエフェクトの意味や最新編の実例を紹介します。パラレルワールドとの関連やオーストラリアの位置の違和感についても解説します。

目次
マンデラエフェクト(マンデラ効果)とは
「マンデラエフェクト」という現象を聞いたことはありますか。日本語訳にすると「マンデラ効果」とも呼ばれるもので、不特定多数の人が同じ内容の記憶違いを起こしているという摩訶不思議な現象のことを言います。このマンデラエフェクトとはここ数年で出てきた言葉で、ある出来事がきっかけで提唱されるようになりました。
具体的にどのような現象なのか気になるのではないでしょうか。ここでは、そんなマンデラエフェクト(マンデラ効果)について詳しく解説していきます。もしかしたらすでに経験済みの人もいるかもしれません。
「マンデラエフェクト」の意味
マンデラエフェクト(別名マンデラ効果)とは、「事実とは異なる内容の記憶を不特定多数の人が所有している現象」という意味があります。日常生活の中でちょっとした記憶違いを起こしたことは、誰もが経験済みなのではないでしょうか。
しかし、不特定多数の人が同じ内容の記憶違いを起こしているという、説明しようのない不思議な現象が世界中で報告されているのです。この説明できない不可解な現象を単なる記憶違いとして扱うのではなく、「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」と呼ぶようになったのは2010年代に入ってからのことです。
パラレルワールドとの関連性
宇宙はとても広大で、今もなお広がり続けていると言います。そんな宇宙ですが、実は宇宙は1つではなく、複数存在するという説を聞いたことはありますか。パラレルワールドは、日本語訳にすると「並行世界」や「並行宇宙」という意味になり、私たちがいる世界とは別の時間軸を持つ世界が存在するという説があります。
パラレルワールドでは私たちの世界で常識と扱われていることが非常識となり、逆もまたしかりです。マンデラエフェクト(マンデラ効果)とは記憶違いではなく、何らかの出来事がきっかけでパラレルワールドに移動しており、そこで経験した記憶を持ち帰ってしまったために起こるのではないかという説もあります。
マンデラエフェクト(マンデラ効果)は、パラレルワールドの存在を証明するものかもしれません。
ただの記憶違い?
マンデラエフェクト(マンデラ効果)は、単なる記憶違いとして処理するには実に不可解です。複数人が同じような記憶違いを起こしているというのは、何か原因があると考えられます。しかし、マンデラエフェクトがなぜ起こってしまうのかは説明することができない上に、事実とは異なる記憶のため原因を突き止めることもできません。
このため、マンデラエフェクト(マンデラ効果)は都市伝説として扱われたり、オカルトやスピリチュアルといった分野で語り継がれるようになりました。
マンデラエフェクトとネルソン・マンデラの関係
ここでは、マンデラエフェクトを語るのに外せない人物「ネルソン・マンデラ」のプロフィールや人物像についてご紹介します。どうして事実とは異なる内容の記憶を不特定多数の人が所有している現象に、ネルソン・マンデラの名前が使用され「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」と名付けられたのでしょうか。その経緯についても合わせてご紹介します。
ネルソン・マンデラとは
ネルソン・マンデラは南アフリカの元大統領です。人種差別の撤廃を求め反アパルトヘイト運動に精力的に取り組んだ人物として世界的に知られています。しかしこの反アパルトヘイト運動や自由民主主義を訴える活動が当時の政府の目につき、1964年に国家反逆罪に問われたことで終身刑を受け、投獄されました。
27年間の投獄生活を送る中で、世界が反アパルトヘイトの流れに変化したことにより、1990年に釈放されます。その翌年アフリカ民族会議の議長に就任しました。そしてこの反アパルトヘイト運動に尽力し、南アフリカに平和をもたらした功績が認められ、1993年にノーベル平和賞を受賞しました。
その翌年、マンデラは南アフリカ初の民主主義の総選挙により、大統領に初当選を果たすことになります。その後、5年の任期を全うし、1999年に任期満了により退任しました。
由来はマンデラの死亡説から
マンデラは2013年12月5日、肺感染症により95歳で亡くなりました。マンデラの訃報は世界中を駆け巡り、多くの著名人が追悼の意を表しました。しかし、中にはこのマンデラの訃報に驚きを隠せなかった人物がいます。その人物とは、超常現象研究家のフィオナ・ブルームです。
フィオナ・ブルームは、「ネルソン・マンデラは1980年代に獄中死した」という記憶を所有していたのです。新聞やニュースで見聞きした記憶が鮮明に残っていたフィオナ・ブルームは、この記憶違いについてブログにしたためました。すると驚くことにフィオナ・ブルームと同じ記憶を所有している人が複数見つかったのです。
この事実とは異なる内容の記憶を不特定多数の人が所有している現象に、フィオナ・ブルームは「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」と名付けました。
マンデラエフェクトの実例【最新編】
日常生活の中で違和感を覚えた出来事は、もしかしたらマンデラエフェクトかも知れません。ここでは、マンデラエフェクトの実例最新編を3つご紹介します。マンデラエフェクトがどのような現象なのか想像がつかない人は、この実例を読めば理解できるのではないでしょうか。さっそく見ていきましょう。
実例①オーストラリアの場所
この世界地図を見て、何か違和感を覚えた人はいませんか。オーストラリアの場所に違和感を覚えた人は、マンデラエフェクトが起きているかもしれません。
オーストラリアの場所はインドネシアの南に位置します。しかし、オーストラリアの場所がこの世界地図よりもさらに南に位置していたと主張する人が多く存在します。このオーストラリアの場所が実際の位置よりも南方に位置するという記憶違いは、マンデラエフェクトの一例として語られるようになりました。
実例②心臓の正しい場所
心臓がある場所を聞かれ、胸の左側にあると答える人は多いのではないでしょうか。これはマンデラエフェクトによるもので、正しい心臓がある場所は胸の真ん中です。
左側にあると確かに習ったと記憶している人が多く存在するのですが、途中で心臓の場所は真ん中であると教育するようになったわけではありません。心臓の場所は後にも先にも胸の真ん中にあると習っているはずで、この記憶違いもマンデラエフェクトの一例として語られるようになりました。
実例③菅井きんさんの死亡
女優・菅井きんさんの訃報が届いたのは2018年8月10日のことです。心不全により92歳で亡くなられたのですが、「菅井きんさんはもっと前に亡くなっていたのでは?」という記憶違いを起こしている人が多く存在しました。おそらく、2016年に亡くなった歌手・菅井えりさんの訃報と混同したものだと考えられています。
この菅井きんさんの訃報もマンデラエフェクトの一例として語られるようになりました。
マンデラエフェクトの実例【日本編】
マンデラエフェクトの実例最新編の次は、日本で起きたマンデラエフェクトの実例を3つご紹介します。一体、日本ではどのようなマンデラエフェクトが起き、語り継がれているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
実例①キットカットのロゴ
マンデラエフェクトの一例として、「キットカットのロゴ」について語り継がれていることがあります。それは、「キットカットのロゴにハイフンが書かれていた」というものです。実際のキットカットのロゴは「KitKat」と書かれています。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「Kit-Kat」というハイフンが使用されたロゴだったと主張されているのです。キットカットのロゴは後にも先にもハイフンが使用されていない「KitKat」というロゴなので、「Kit-Kat」という記憶違いはマンデラエフェクトによるものだと考えられます。
実例②ピカチュウの尻尾の色
マンデラエフェクトはあの人気キャラクターの姿に対しても起こっていることをご存知でしょうか。マンデラエフェクトの一例として「ピカチュウのしっぽの色」について語り継がれていることがあるのです。それは、「ピカチュウのしっぽの先は黒色である」というものです。実際のピカチュウのしっぽの色は根元の茶色を除いて黄色のみとなっています。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「ピカチュウのしっぽの先は黒色だった」と主張されているのです。ピカチュウのしっぽの色の設定は根元は茶色、それ以外は黄色となっています。そのため「ピカチュウのしっぽの先が黒色」という記憶違いはマンデラエフェクトによるものだと考えられています。
実例③おさるのジョージのしっぽ
雨や風に遊びを邪魔されてお悩みのジョージは、天気予報に興味津々🤩『アニメ #おさるのジョージ あした てんきになあれ』 https://t.co/QJCf47mVMn コオロギの動きや雲の色、風の流れなどを観察し、天気との関係を考えます🌦️ 明日はどんな天気かな❓ pic.twitter.com/fAkC1Lz1rH
— 金の星社 子どもの本 (@kinnohoshi) June 24, 2019
マンデラエフェクトの一例として、「おさるのジョージのしっぽ」について語り継がれていることがあります。それは、「おさるのジョージにしっぽが存在していた」というものです。実際のおさるのジョージにしっぽは存在しません。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「おさるのジョージにしっぽが存在していた」と主張されているのです。おさるのジョージとは絵本が原作で後にアニメ化されたことで有名ですが、原作の絵本にもしっぽは描かれていません。
そのため、「おさるのジョージにしっぽが存在していた」という記憶違いはマンデラエフェクトによるものとされています。
マンデラエフェクトの実例【世界編】
マンデラエフェクトの実例日本編の次は、世界で起きた有名なマンデラエフェクトの実例を3つご紹介します。一体、世界ではどのようなマンデラエフェクトが起き、語り継がれているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
実例①ファブリーズの英語のスペル
STEAL!!
— Overtime Deals (@overtimedeals) July 7, 2019
6 pack of Febreze AIR for as low as $6.14!!
*$4 off coupon on the pagehttps://t.co/suXjvDXUKE pic.twitter.com/P9aGD9GHTW
マンデラエフェクトの一例として、「ファブリーズの英語のスペル」について語り継がれていることがあります。それは、「ファブリーズのスペルはFebreezeである」というものです。消臭スプレーとして有名なファブリーズの実際のスペルは「Febreze」と書きます。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「ファブリーズのスペルはFebreezeであり"e"が1つ多かった」と主張しているのです。ファブリーズの英語のスペルは後にも先にも変更されたという事実はないため、「ファブリーズのスペルはFebreezeでだった」という記憶違いはマンデラエフェクトによるものだと考えられます。
このファブリーズのマンデラエフェクトはSNSで拡散されたことで有名になり、2016年のエイプリルフールにはP&G社が"Fabreeze"のスペルに変更したフェイスブックページを公開し話題となりました。
実例②スターウォーズのC-3POの脚の色
マンデラエフェクトの一例として、「スターウォーズのC-3POの脚の色」について語り継がれていることがあります。それは、「スターウォーズのC-3POの脚の色は両脚とも金色である」というものです。C-3POの右脚は膝から下は銀色となっています。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「スターウォーズのC-3POの脚の色は両脚とも金色だった」と主張されています。映画内のC-3POの両脚が金色だったことはないのですが、フィギュアなどの関連グッズでのC-3POの両脚が金色になっていることがあります。
そのため、「スターウォーズのC-3POの脚の色は両脚とも金色だった」というマンデラエフェクトが起こっていると考えられます。もしかしたら関連グッズ製作担当者にマンデラエフェクトが起きていたのかもしれません。
実例③マリリンモンローのほくろの位置
マンデラエフェクトの一例として、「マリリンモンローのほくろの位置」について語り継がれていることがあります。それは、「マリリンモンローのほくろの位置は唇の左上である」というものです。マリリンモンローの正しいほくろの位置は左頰です。
しかし、マンデラエフェクトが起こっている人々は口をそろえて「マリリンモンローのほくろの位置は唇の左上だった」と主張されています。1950年代のセックスシンボルとして人気を博したため、よりセクシーに感じる唇の上にほくろがあったというマンデラエフェクトが起こってしまったのかもしれません。
マンデラエフェクトは実際に多くの人が経験している
「マンデラエフェクト(マンデラ効果)」についての解説と最新編を含めた実例9選をご紹介しました。この記事を読んで、複数人が同じ内容の記憶違いを起こしている現象に名前がついていたことを知ったという人もいるのではないでしょうか。
マンデラエフェクトはただの記憶違いとして処理されるのにはあまりにも不可解で、いつの間にかパラレルワールドへ行っていたと考えられるのも納得してしまいます。もしかしたら、本当にパラレルワールドは存在していて、パラレルワールドでの記憶を持ち帰ってしまったのかもしれません。