狐の窓とは?やり方・呪文や危険性は?本当に妖怪の姿は見えるのか

絵本の『きつねの窓』にも登場した「狐の窓」ですが、本当の手組みのやり方を調べてみると危険な妖術呪文でした。狐の窓は妖怪の存在を見破る比較的簡単な手組みですが、なかなかできないとネットでは噂になっています。ネットで密かに人気の狐の窓について調べてみました。

狐の窓とは?やり方・呪文や危険性は?本当に妖怪の姿は見えるのかのイメージ

目次

  1. 1狐の窓とは
  2. 2狐の窓のやり方
  3. 3本当に恐ろしい!狐の窓の危険性
  4. 4狐の窓に対する世間の反応
  5. 5狐の窓を取り扱った絵本や漫画
  6. 6狐の窓は面白半分でしない方が良さそう

狐の窓とは

「狐の窓」という言葉がネットを中心に話題となっています。古来から日本では人を化かす動物として狐や狸が使われています。古くから伝わる神話や昔話などでは、狐や狸が人に化けて嫁入りしたり、人に危害を与えたりするものもあります。そのような扱われ方をしている狐ですが、狐の窓とは一体何のことなのでしょうか。

手組みの名称

狐の窓とはお呪い(まじない)をするときに使う、手のポーズと呪文の総称です。手組みとは、例えば忍者が忍法を使うときに呪文と一緒にする「ある特定の手のポーズ」のことです。狐の窓といわれる特殊な手を組んだポーズを作りながら特殊な呪文を唱えると、ある特別なことが出来るというのです。

狐の窓で妖怪が見える?

正しく手を組み呪文を正しく唱えると、狐の窓の向こうには人間に化けている狐を見ることができます。この手組みによってできる妖術が狐の窓ということなのです。

狐は古来から人間に化けることができるとされていました。男性を騙すことが得意な女狐もいました。こうした化け狐であることを見破る方法として古くから伝わってきたものの一つが、狐の窓という手組みだったのです。

天候次第では狐の嫁入りも見える

昭和中期ごろまでの日本では、結婚先に嫁ぐ女性が夕方に提灯行列で迎えられるのが普通でした。

狐の嫁入りとは、山に怪火の行列が見られ近づくと何も無かったという伝説のことです。その怪火が嫁入りの提灯行列に似ているので狐の嫁入りと名づけられました。また、晴れているにもかかわらず雨が降っている状態のことを狐の嫁入りということがあります。この自然現象のときにも、実は狐が嫁入りしているのだとする地方もあります。

怪火の狐の嫁入りでもお天気雨の狐の嫁入りでも、狐の窓を使うと嫁入りしている狐たちを見ることが出来るといわれています。

手組みが難しくてできないという声も…

仏教の印を組むときや忍術の手組みの中には、指が長くないと到底できないという型もあります。狐の窓の手組みは、見た目には簡単そうです。ところがやってみると、特に小指はある程度の長さが必要だということがわかります。

このため誰にでも簡単に出来るというわけにはいかず、ネットの声の中には「窓ができない」「指の長さが足りない」「この指がそこまで曲がらない」というものがありました。

狐の窓のやり方

狐の窓は、人に化けている狐を見破ったり人には見えていない狐を見るための方法です。手組みといわれる、お呪いをするときの独特なポーズを作らなければなりません。このポーズがなかなか難しく、練習しておかないと上手くできません。しかも呪文も覚えないといけないので、何度も練習しておく必要があります。

やり方①手組みを作る

まず手組みです。両手で狐の形を作りましょう。胸の前に出します。左右の人差し指同士、小指同士が触れ合う状態にします。次に右手だけを180度ひねります。右手の手のひらが上を向くような状態になります。そして右手の小指を左手の人差し指に、左手の小指を右手の人差し指に、それぞれ重ねます。その後、指を全て開きます。

左手の小指が右手の人差し指を押さえ、右手の人差し指は左手の薬指と中指の上に乗っています。右手の薬指と中指は左手の人差し指の上に乗っていて、親指で押さえられています。このとき、中指と薬指の間に隙間が出来ます。この隙間が狐の窓ということです。

やり方②呪文を唱える

手組みが出来たら、呪文を三回唱えます。「けしやうものか、ましやうものか、しょうたいをあらわせ」と三回唱えます。「けしやう」とは化生のことで、妖怪を指す意味です。「ましやう」とは魔障のことで、仏教修行の妨げをする悪魔のことを意味します。つまり呪文は「妖怪なのか、悪魔なのか、正体を現せ」という意味なのです。

呪文は声に出してはっきりと、ゆっくりと、腹筋に力をいれながら唱えます。途中でつかえたりしたら、一度手組みを解いて最初からやり直しです。また呪文は相手に聞こえないように唱える必要があります。

やり方③指の間から覗く

指の間にできた狐の窓から覗くと、人に化けた狐が見えたり、狐の嫁入りが見えたりします。手組みが上手くいかないと、隙間が狭かったりします。また、指の組み方が違っていると効果がありません。このため、手組みは確実に出来るように予め練習しておきましょう。指が硬かったり短すぎると指の間の隙間である窓が開きません。

本当に恐ろしい!狐の窓の危険性

狐の窓は、霊力の利用の一種です。つまり妖術使いとして、狐や妖怪からマークされてしまう危険性があるのです。人間に化けた狐を見破るということは、同時に狐も見破られたことに気が付いてしまうのです。術を見破られた狐や妖怪は、逆襲したり逃げたり、様々なことが起こるとされています。狐の窓を使ったときのリスクについて、まとめてみました。

危険①低級霊に憑りつかれる

低級霊とは自力では成仏できないような、霊力の低い霊のことを指します。低級霊は意思や判断力が未熟である霊が多く、我が侭になりがちです。このため、生きている人間と関わろうとすると人間にとってはそれが災いになってしまうことがあるのです。低級霊の多くは狐などの動物霊です。低級霊は欲を満たそうと憑依先の意思を支配して災いを招きます。

狐の窓を使うことで人間に化けている狐を見破ることはできますが、狐が憑りついていても見分けができません。更に危険と考えられるのは、低級霊は憑依先を簡単に変えるので見抜いてしまった人間に憑依することも考えられるのです。

危険②上級霊に憑りつかれる

守護霊などの霊は修行を積んでいる霊であり、上級霊といわれます。上級霊は人間の頭の中に語りかけ、歩いていくべき道を示します。上級霊であれば、狐の窓程度の妖術では簡単に見破られることはありません。寧ろ安易に霊力を使用したことを戒める為に、術を使った人間に憑りつくこともあります。

上級霊に憑りつかれた場合、簡単なお祓い程度では解決できません。相応の準備をして、神社などで本格的なお祓いを出来るだけ早く行うことが必要になります。こうしたことがあるので、安易な気持ちで妖術を使うことは避けたほうが良いとされています。

危険③他人に狐の窓で覗かれる

霊に憑りつかれているかどうかは、自覚症状が無い場合があります。特に低級霊は耳からあれこれと命令するので、それを神からのお告げだと勘違いして実行してしまうこともあります。他人から狐の窓を使って見られてしまうと妖狐に憑りつかれていたことが周囲に知れ渡ってしまうことが考えられます。

これまでの良かれと思っていたお告げが、低級霊の仕業だったと知ってしまうこともあるというわけです。日ごろの生活で何かおかしいと感じ始めているのであれば狐の窓で簡易チェックは有効かもしれませんが、狐の窓ではお祓いは出来ないことを予め理解しておきましょう。もし憑りつかれていると分かったならば、一刻も早くお祓いをしましょう。

危険④自分で狐の窓をする

弥生時代から古墳時代の遺跡から出土する銅鏡は、宗教行事や祭祀に使われていました。その鏡を使っての妖術であれば、霊的なものをさらに引き寄せてしまう危険性が高まります。鏡を使って狐の窓から自分を見るということは、一つには低級霊などを多く引き寄せてしまい、憑依されたりする危険性が高まるということがいえます。

もう一つは、実は自分自身が狐であったと分かってしまう恐怖です。鏡に映った自分が狐であったときのショックは計り知れないものとなります。例えばタロット占いなどで自分自身について占うことがタブーとされているのも、鏡を使った自分自身への狐の窓を覗かないのと同じ理由です。

危険⑤心霊スポットで行う

低級霊は、自分の力だけでは何も出来ず、常に誰かの力を欲しています。そのため、狐の窓などの妖術を使える人間がそばにいると憑りつくこともありえるのです。所謂心霊スポットには、成仏できなかった霊も多々あり、そこで狐の窓を使うと邪悪な霊を引き寄せてしまう危険性があります。

もともと、狐の窓の手組みがきちんとできる人であれば、霊感が強いとされます。このため、心霊スポットで狐の窓を組むと、何らかの影響を受けてしまうだろうといわれています。動画サイトには狐の窓を心霊スポットで組んだ為に怪奇現象が起きたとするものもアップされています。

狐の窓に対する世間の反応

『妖怪ウォッチ』や『ゲゲゲの鬼太郎』などが流行したころは、心霊現象や心霊スポットなどがネットなどで多々紹介されていました。パワースポットなどは、いまでも癒しやスピリチュアルな体験というテーマで旅行雑誌に取り上げられています。それでは狐の窓はどうでしょうか。世間の反応としては、どう捉えられているのでしょうか。

2chで話題になる

狐の窓は、都市伝説のような近年出来上がったものではありません。狐自体に対する霊的な扱いは『日本書紀』にも登場している程の歴史があります。「狐の窓」という言葉に関しては2chなどで幾つものスレが立ち上がっています。狐の窓の手組みが難しいからか、コツや経験談などがアップされています。ツイッターでも非常に人気の投稿となっています。

これらはバラエティー番組で取り上げられたのであれば理解できる現象ですが、狐の窓というキーワードはテレビなどで取り上げられなくとも定期的に投稿やリツイートが上がっています。ネットでは、こうして常に一定の話題になっていること自体が狐の窓が持つ妖力のためではないかともいわれています。

怖すぎてできない

狐の窓は手組みと呪文を使うだけで簡単に出来ることから、話題になりやすいものです。反面、手軽であるからこそ、実は怖いとも言われています。狐の窓を作ると、そこが簡易心霊スポットとなっているわけです。このため、霊的なものが本当に苦手であるという場合は手組みが出来ても、呪文を唱えたり窓から覗くことが出来ないといわれています。

狐の窓の成功者はほぼゼロ

少なくともネット上の情報では、狐の窓を使って化けている狐を目撃したというものはありませんでした。都市伝説のような一時的に爆発的な流行であれば、デマなどが相当数書き込まれるはずです。ところが狐の窓に関しては、何かが見えたなどという情報が一切ありませんでした。

成功者がほぼゼロでもあるにも関わらず、長らく人気ワードになっていることが不思議な現象です。ガセネタであったり、近年成立した都市伝説であれば廃れているはずなのです。ずっと検索され続けている狐の窓は、背景に長い歴史があることから何かの力が働いているのではないかとも噂されています。

狐の窓の成功談がネット情報に上げられないのは、妖術が働いて情報アップを妨げているのではないかとも噂されています。

狐の窓を取り扱った絵本や漫画

狐の窓は、いつから始まったのか明確な起源が分かっていません。民俗学の権威である柳田國男の『こども風土記』に狐あそびとして紹介されているものの他、常光徹の『しぐさの民俗学』や野村純一の『昔話伝説研究の展開』などで、狐の窓が図解入りで取り扱われています。その他、狐の窓を扱ったものをご紹介しましょう。

絵本「きつねの窓」は教科書にも掲載

狐の窓が使われているものは安房直子が書いた絵本の『きつねの窓』が一番有名です。この絵本は小学校の教科書にも使われています。妖術の狐の窓と絵本の『きつねの窓』では手組みの型が違います。また『きつねの窓』では呪文も唱えません。

『きつねの窓』における窓は人間に化けた狐が見えるのではなく、自分が会いたいと思う人が見えるというものでした。一説には安房直子が柳田國男の「狐あそび」を参考にしたとされますが、確実な情報とは言い切れません。妖術とはかけ離れた、切なく美しい物語です。

名作漫画「もっけ」で登場

妖怪と自然をテーマとした漫画のひとつに熊谷隆敏の『もっけ』があります。物の怪を引き寄せてしまう姉妹の物語で、コミックだと全9巻です。2007年にはテレビアニメにもなりました。この『もっけ』のコミックの最終巻である9巻の第四十六話に、狐の窓についての描写があります。手組みについても詳細に書かれています。

マンガ「おそ松さん」とのコラボ

赤塚不二夫原作の『おそ松くん』が成長したその後を描いたアニメ『おそ松さん』でも、狐の窓が使われているという話があります。詳しく調べてみると、アニメで放送されたものではなく『おそ松さん』のファンが作成した二次創作マンガのようで、内容も相まってファンの間で話題となっていました。

『おそ松さん』はアニメ本編の中にもホラーなものがあり、それを元にしたファンアートのイラストなどは様々なサイトで多数発表されています。

狐の窓は面白半分でしない方が良さそう

狐の窓は長い歴史を持つ伝説の一つであり、それは人に化けている狐を見破る方法の一つということでした。眉唾という言葉は、狐などに騙されないようにする方法の一つとして、眉につばをつけていたことが由来といわれています。狐は遠い昔から人を騙すことが出来るくらいの妖術を持っていると恐れられていたというわけです。

狐の窓で実際に狐が見えたという情報はありません。しかし長い時間存在した、特別な神話であることには間違いありません。ふざけ半分に使ったことで呪われたという情報は無いにせよ、面白半分で狐の窓を使うのは避けたほうが無難であるといわざるを得ません。

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