2019年11月13日更新
一人称が「自分」の人の心理と特徴!社会人/ビジネスではマナー違反?
一人称が「自分」の人が周りにいるでしょうか。男性や女性にも一人称が「自分」の人はいますが、その心理はさまざまです。一人称が「自分」の人の心理や特徴をご紹介します。また、ビジネスの場や社会人として使用を避けたい場面も解説していきます。

目次
一人称が「自分」の人の心理!
一人称を「自分」としている人は、その他の「私」や「俺」などを一人称として使う人と何か違いがあるのでしょうか。これから説明する心理全てが当てはまるとは限りませんが、自分や他の一人称が「自分」の人を思い返してみると一致する部分があることでしょう。
心理①内気で自信を持ちたい
自分の意見をあまり話さない、または話せない内気な人に一人称「自分」の人がいます。実際に、何か意見を求められて「自分は…」と控えめに話し出す人は内気な人でしょう。しかし、一人称で「自分」とはっきり話す人は自信があるようにも見られるので、本当は自分自身に自信を持ちたいという心理も隠れています。
心理②上下関係を気にしている
友人同士でも一人称「自分」は使いますが、例えば先輩や上司など、目上の人に対してだけ一人称「自分」を使う人はいるのではないでしょうか。その場合、自分を主張しすぎずに謙った印象を与えて相手を立てるために使われていることが考えられるでしょう。
またその逆で、一人称「自分」を使うことで一人称「俺」の強気な印象や一人称「僕」の弱気な印象を薄める効果もあります。それによって上下関係を気にせずに接したいという心理も隠れています。
心理③自分に自信がある
心理①では「自信を持ちたい人が使う」と紹介しましたが、その逆に自信がある人が一人称「自分」を使う場合もあります。ハキハキと話す一人称「自分」の人は自分に自信がある人の可能性が高いです。自分自身や自分の発言に自信を持って堂々と発言できるのがその特徴とも言えるでしょう。
心理④男気や硬派をアピールしたい
一人称「自分」の人は、上下関係が厳しいスポーツの世界にいる人や、軍人が使っているイメージが強いのではないでしょうか。このように、男気のある人、硬派な人が使っているということで、同じように一人称「自分」を使うと男気や硬派をアピールできると考えられるのです。
よって、男気のある人や硬派な人というよりは、自分をそう見せたい、憧れがあるという人に一人称「自分」を使う人が多いと言えるでしょう。
心理⑤緊張している
人が緊張するときというのは「何かを失敗せずにやり遂げたい」ときや「自分を良く見せたい」ときが多いでしょう。心理①や心理③、心理④で紹介したように、一人称「自分」を使うと、自信があるような印象や硬派な印象を与えます。
それゆえに、緊張する場面では人に自分を良く見せるために、自信があるように感じられて、且つ人から硬派な印象を持たれやすい一人称「自分」を使うことが多くなるでしょう。
心理⑥責任逃れしたい
ここまでの心理①~⑤で紹介したように、「自分に自信を持ちたい人」や「男気や硬派をアピールしたい人」など、本来の自分を大きく見せたいという願望がある人に一人称「自分」を使う人は多いです。
そういった人は、他人からどう見られるかは気になりますが、実際に何か問題が起きたときには「自分は関係ない」と責任逃れをするようなこともあります。もし周りに一人称「自分」を使って自分をアピールする人がいたら、その人の中身も伴っているのか見極める必要がありそうです。
心理⑦相手を大切にしたい
一人称「自分」には、偉そうな印象や高圧的な印象がありません。そのことから、相手を怖がらせたり、緊張させたりしないように一人称「自分」を使う場合もあります。このように相手を気遣うということは、相手を大切にしたいという心理があるといえるでしょう。
心理⑧恋人と対等がいい・頼られたくない
一人称「自分」は性を意識させません。「俺がリードしなくては」というのではなく、男だから、女だからというのは関係なくお互いに意見を言い合えるような対等な立場を望んでいることが一人称「自分」に表れています。特に男性の場合に、女性から甘えられたり、何かを任せられるのを嫌う人に一人称「自分」を使う人が多いでしょう。
心理⑨仕事とプライベートで使える
男性がプライベートで使う一人称は、年齢問わず「俺」が多く、その他には「私」や「僕」があります。仕事では「俺」はカジュアルすぎて使えませんし、かといってプライベートで「私」は丁寧すぎて違和感を与える場合も多いです。また「僕」は弱気な印象や幼い印象を与えるので、仕事でもプライベートでも使いたくないという意見もあるでしょう。
一方、一人称「自分」は話の相手が上司、同僚、後輩のどの立場でも違和感を与えませんし、プライベートでもフォーマルすぎることはありません。使い分けるのに気を遣ってしまったり、間違えた一人称を使う可能性を無くすためにも一人称「自分」を使っていると言えるでしょう。
一人称が「自分」の人は男女で心理が違う?
一人称「自分」は男性も女性も使うものですが、それぞれ同じ心理で使っているわけではなく、男性や女性ならではの心理があります。男女共通して当てはまる心理はこれまでに説明したので、比べながら見ると面白いかもしれません。
男性:相手を信用していない
一人称「自分」は話している相手の立場や場面を問わず使いやすいものです。親しい仲の相手には自然と「自分」以外の一人称を使う人も多く、リラックスしている状態が窺えます。もし、女性に対して一人称「自分」を使うようなら、まだ少しその女性に対して一線を引いた状態であり、信用しきっていないことが想像されます。
男性:男気があると思われたい
一人称「自分」は主に体育会系で男らしい人が使うイメージがあります。そのことから、一人称「自分」を使うことで、女性に男気をアピールしたい男性が使っていることが考えられます。
男らしさだけなら「俺」でも良さそうですが、「俺」を使えるほど親しくない女性に対してや、偉そうな印象を与えたくない、または硬派な印象を与えたい女性に対しては一人称「自分」の方が適しています。
女性:男性に負けたくない
特に男性が多い職種や集団に属している女性の場合、女性だからというだけで周りの男性より劣っていると決めつけられることも、残念ながら少なくはありません。一人称「自分」であれば女性らしさが無く、男性と対等でいられるので、男性に負けたくないという女性や自立した女性が一人称「自分」を使うと言えるでしょう。
女性:甘えている自分を見せたくない
一人称「自分」を使う女性の中には、普段は「自分の名前」や「うち」などを一人称として使う女性もいます。一人称が「自分の名前」や「うち」だと、幼い印象や甘えた印象を与えかねません。まだ親しくない相手と話すときや、自分を自立した女性に見せたいときなど、場合によってはその甘えた印象を与えたくない場面で、女性は一人称「自分」を使います。
女性:女性である事を意識させたくない
一人称が「私」や「あたし」、「うち」や「自分の名前」の場合、それだけで女性ということを意識させます。趣味や性格があまり女性らしくない場合に上記のような一人称を使うのが恥ずかしいという女性もいるのです。
一人称「自分」であれば男性も多く使っていることもあり、女性らしさはありません。女性らしい一人称を使いたくない、女性扱いをされるのが気に入らない、という場合に便利なのが一人称「自分」ということです。
一人称が「自分」の人の特徴
一人称に「自分」を使う人の心理もふまえて、実際に一人称が「自分」の人ににはどのような傾向があるか、その特徴を挙げます。周りにいる一人称「自分」の人にどれだけ当てはまるでしょうか。実際に思い浮かべながら見ていくと面白いかもしれません。
物事を深く考えられる慎重派
一人称を「自分」としている人の心理を紹介でも説明しましたが、一人称「自分」は「俺」や「僕」、「私」や「あたし」などと比べてカジュアルな印象や幼い印象が無く、不快感を与えづらいものです。相手に対して余計なイメージを持たせたくない場合に、一人称「自分」は便利に使えます。
このように、一人称が「自分」なのは相手のことを考えた結果なので、物事を深く考えられる慎重派という特徴があると言えるでしょう。
仕事がよくできる
一人称「自分」には仕事がよくできる人が多いです。例えば、先ほど述べた慎重派という特徴も大きな理由になります。仕事に対して物事を深く考えて慎重に行動する人材がいると、失敗が減らせビジネスが上手くいくでしょう。
また、一人称「自分」を使う女性の心理としても紹介したように、男性と対等な立場で仕事をしたいというキャリアウーマンの人も一人称「自分」を使います。このことから、仕事がよくできる人であるという特徴は理解できるのではないでしょうか。
上司の言うことを聞く
一人称を「自分」としている人の中には、上下関係を気にする人や硬派な人が多いということを心理の中で説明しました。その心理から、上司の言うことを真面目で実直に聞くという特徴があります。あまり反論せず素直に聞くので、上司からすると有難い部下だと言えるでしょう。
この特徴は良いところでもありますが、言うことを何でも聞きすぎてストレスを溜めないように注意する必要があります。本人が何か息抜きの時間を作ると共に、上司や同僚も配慮してあげると良いでしょう。
元々体育会系だった
一人称「自分」は社会人でなく、学生でも聞くことがあります。その多くは体育会系の部活動をしている生徒が使っていることでしょう。先輩や監督、コーチに対して一人称「自分」を使うというルールがあったり、自然と使ったりしている体育会系の部活は多いです。
自分で言い始めたわけではなくとも、一人称「自分」を使っていたことがあれば、社会人になってその名残が残っていても不思議ではありません。
アイデアを生み出せる
特徴として1つ目に挙げたように、一人称を「自分」とする人は物事を深く考えられます。その考えの深さから、人が気づかなかったような思いもよらないアイデアを生み出すという特徴もあります。
また、人に与える一人称の印象や自分のイメージなど、人によっては全く気にならないようなことも考えた上で一人称「自分」にしているということは、他の人とは違う視点で物事を考えられるということにもなるでしょう。
一人称が「自分」は社会人ではビジネスマナー違反?
一人称「自分」は男女問わず使えて便利ですが、社会人がビジネスの場で使うのに適しているのでしょうか。これから社会人になる人や、普段一人称「自分」を使っている人は要確認です。
「自分」はビジネスでは避けた方が良い
ビジネスの場では相手に失礼のないように丁寧な言葉遣いをする必要があります。最も丁寧な一人称は「わたくし(私)」です。少し崩したとしても「わたし(私)」が望ましいでしょう。一人称「自分」でも社内の打ち解けた関係性なら大丈夫かもしれませんが、社外の人に対してや公の場などビジネスシーンでは避けた方が無難です。
「自分」だとカジュアルすぎることも
一人称「自分」はビジネス以外にプライベートで使うのにも違和感はありません。プライベートでも使われていることを考えると、それだけくだけた印象も与えかねないので、ビジネスの場で使うのにはカジュアルすぎる場合もあります。
二人称で使われることもあるので混乱
一人称以外にも、二人称で「自分」が使われることもあります。これは主に関西地方出身または在住の人が使うことが多いものです。
そういった二人称に「自分」を使う人からすると、話している本人のことを指すのか、聞いている自分のことを指しているのかわかりづらく混乱します。誰が聞いてもわかりやすくするために、ビジネスの場では一人称「自分」は避けるべきでしょう。
一人称が「自分」の人は自分に自信がない?
一人称を「自分」とする人の心理③で「自分に自信がある」と紹介しました。一人称を「自分」としている全ての人がそれに当てはまるのでしょうか。
自信がない人もいる
自信がある人に一人称を「自分」とする人が多いことから、逆にそれを利用して一人称を「自分」にして自分に自信があるように見せたいという人もいます。そのように見せたいということは、本当は自分に自信がないということです。
恋人に嫌われたくない
例えば、ビジネスの場や公の場で一人称が「私」で、プライベートでは「僕」や「自分の名前」だと違った印象になります。それが悪いことに繋がるとは言い切れませんが、元々恋人に持たれている印象からは違ったように見られるでしょう。それを避けるために一人称「自分」を使うのは自信のなさの表れです。
弱い自分を隠したい
一人称を「自分」とする人は男性に多く、自信がなくてもプライドがあり、弱い部分を見せたくないという人は多いです。もちろん、女性にも当てはまる人はいます。そこで硬派な印象や自立した印象を与える一人称「自分」を使うことで、弱い自分を隠したいという人もいるのです。
一人称が「自分」の人の心理はさまざまだった!
一人称が「自分」の人の心理や特徴はさまざまにあり、それにも理由があるということがおわかりいただけたでしょうか。もし一人称が「自分」の人と打ち解けたい場合には、その心理がわかっているとお互いに歩み寄りやすいかもしれません。
また、もし自分自身が一人称に「自分」を使っているなら、社会人としてのビジネスマナーをふまえて、使う場面を考えるようにしましょう。間違った使い方をしなければ、一人称「自分」はとても便利に使えるのです。
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