嗜虐心の意味とは?嗜虐心が強い人の特徴も紹介

嗜虐心という言葉をご存知でしょうか。この記事では嗜虐心という言葉の意味や読み方、嗜虐心が強い人の特徴、嗜虐心を使った例文などを見ていきます。また嗜虐心の類語である加虐心や、対義語である嗜虐嗜好についても解説しているため、気になる人はぜひチェックしましょう。

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目次

  1. 1嗜虐心とは?何て読む?
  2. 2嗜虐心の類語
  3. 3嗜虐心の対義語
  4. 4嗜虐心を使った例文まとめ
  5. 5嗜虐心が強い人の特徴
  6. 6嗜虐心が強い人への対処法
  7. 7嗜虐心の意味を理解して正しく使おう

嗜虐心とは?何て読む?

嗜虐心という言葉を聞いたことがあるでしょうか。字面を見るだけで、物騒な空気が漂ってきたのがわかるかと思います。ここでは、少し怖い雰囲気が漂う嗜虐心という言葉について、とことん掘り下げていきます。日常的に使う言葉ではありませんが、知っていると語彙力と表現力が高まりますので、しっかり学んでおきましょう。

嗜虐心の意味とは

嗜虐心とは虐げることを嗜む心と書き、漢字が意味する通り「虐げることを好む心」のことを指します。誰かや何かを痛めつけたりいじめたりして、苦しむ姿や悲しむ姿を見ることで満たされる心のことを言うのです。

恐ろしく捻くれた感情で、嫌悪感を抱く人も多くいるでしょう。しかし、嗜虐心というものは多くの人間に備わっている感情であり、別段珍しいものではありません。その違いと言えば、嗜虐心が強いか、弱いかだけなのです。

嗜虐心の読み方とは

嗜虐心の読み方は「しぎゃくしん」です。嗜好品の嗜、残虐の虐に心で「しぎゃくしん」という読み方をします。文字を見ると難しそうに感じますが、本やテレビニュースなどでは割とよく使われる漢字を集めたものなので、覚えるのはそう難しくないでしょう。

嗜虐心を持つ心理

嗜虐心とはどうして生まれてしまうのでしょうか。嗜虐心を抱く心理としてまず挙げられるのは、人が苦しんだり悲しんだりしている姿は、人間に快感を与えるという点です。自分にそんな趣味はない、と思った人も多いでしょう。しかし、本当にそうでしょうか。

例えば、本や映画などの創作物の中には、主人公が不幸な目に遭うものがいくつもあります。数々の不幸に見舞われ苦しむ主人公を見て、「この物語は面白いな」と思ったことはないでしょうか。自分が誰かに酷いことをしているわけではありませんが、これも一種の嗜虐心です。

嗜虐心はその対象が嫌いだから生まれる、というわけでもありません。むしろ対象が好きだからこそ、打ちひしがれている姿が見たい、苦しんでいる姿が見たい、と思うことがあるのです。

嗜虐心の類語

ここでは嗜虐心という言葉に似通った意味を持つ言葉を、いくつか紹介していきます。それぞれ微妙ににニュアンスが違ってきますので、状況に応じて一番しっくりくる言葉を使うといいでしょう。

類語①暴力的

暴力的とは、暴力で物事を解決しようとする荒々しい様子のことを言います。暴力的な人は、怒りを感じた時はもちろん、恐怖を感じた時なども暴力を振るうことで自分を安心させます。人の苦しんでいる姿、悲しんでいる姿が精神に影響を及ぼすという面では嗜虐心と似通っています。

違うのは、暴力的は実際に力を使って対象を攻撃することであるのに対し、嗜虐心は自分が対象を実際に攻撃しなくても、とにかく対象が苦しんでいれば満たされる心であるということです。

類語②サディスティック

嗜虐心に似通った言葉に、サディスティックというものがあります。サディスティックとは、他人の苦しむ姿に喜びを見出し、性的快感を得ることを言います。嗜虐心とほとんど同じ意味だと思って間違いありません。

微妙な違いを挙げるとすると、サディスティックは性格と一緒で、芽生えたら常にその人の中にある性質です。一方嗜虐心は、ふとした時に顔を出す瞬間的な気持ちのことを言います。サディスティックな性質を持つ人は「サド」「S」などと表現されます。

類語③加虐心

加虐心とは、他人に苦痛を与えたい、虐げたりいじめたりして屈辱を感じさせたいと思う心情のことです。嗜虐心の類語として真っ先に挙げられるのが加虐心ですが、この二つには微妙な違いがあります。

嗜虐心は誰かが苦しんでいたり悲しんでいたりするのを見ることを好む感情であり、それには自身が直接手を下さない状態をも含みます。しかし、加虐心は直接自分が苦しみを与えたい、いじめたいと思う気持ちのことです。人が苦しんでいるのが好き、と思うだけなら嗜虐心、人を直接苦しませたいなら加虐心です。

嗜虐心の対義語

ここまで嗜虐心の類語をご紹介致しました。様々な類語を見て、それぞれの微妙な違いが理解できたのではないでしょうか。続いては、嗜虐心の対義語を見ていきましょう。嗜虐心と反対の意味を持つ言葉には、どのようなものがあるのでしょうか。

対義語①嗜虐嗜好

嗜虐嗜好は、嗜虐心の完全な対義語というわけではありませんので、そこは注意してください。本来、嗜虐嗜好の完全な対義語は加虐嗜好です。嗜虐嗜好とは、相手から与えられる苦痛や羞恥に喜びや快感を見出す嗜好、性癖のことを言います。

どれくらいの苦痛を快感だと受け取るかは、人によって違います。とても強い肉体的苦痛、精神的苦痛を快感だと受け止める嗜虐嗜好の持ち主もいれば、僅かな苦痛を快感として受け止める人もいます。

対義語②マゾヒズム

マゾヒズムは、嗜虐嗜好とほとんど同じ意味を持つ言葉で、肉体的な苦痛や精神的な苦痛を性的快感として捉える性的倒錯のことを表しています。苦痛を性的快感として捉える人のことを「マゾヒスト」「マゾ」「M」など言います。マゾヒズムの対義語はサディズムと言い、前述したサディスティックと通じます。

マゾヒズムの語源となったのは、苦痛に快楽を見出す者を描いた作品『毛皮を着たヴィーナス』を代表作とする作家、マゾッホです。マゾッホの名前から、とある精神科医がマゾヒズムという言葉を生み出しました。

嗜虐心を使った例文まとめ

嗜虐心という言葉は、どのようにして使うものなのでしょうか。ここでは嗜虐心を使った例文をまとめ、紹介していきます。嗜虐心という言葉の使い方を知り、正しく活用していきましょう。

例文①子供の心が持つ嗜虐心

例文
子供はセミの羽をむしったり、蟻を水に落としてみたりして楽しむ嗜虐心を持っている。
潰されてひくひくと痙攣する虫の様子が、子供の嗜虐心を満足させる。

子供は純粋な嗜虐心を持っています。小さな生き物をおもちゃのように扱い、身体の一部をむしったり、わざと溺れさせたりしてその様子を楽しむのです。人間の多くが、嗜虐心を持って生まれてくるということがわかるでしょう。

成長するにつれて人はこの嗜虐心をコントロールできるようになりますが、中には嗜虐心が常態化して、サディスティックな人間になることもあります。

例文②弱気な心に対する嗜虐心

例文
落ち込んで弱気になった友人の姿に、嗜虐心が煽られる。
弱気な様子が、彼の嗜虐心をくすぐった。

弱気になってシュンとしている人を見ると、もっと落ち込ませたらどうなるだろう、いじめたらどうなるだろう、という考えが浮かぶことがあります。これが嗜虐心です。弱気な心や衰弱した様子は、他人の同情心を煽ることもありますが、嗜虐心を煽ることもあるのです。

嗜虐心が強い人の特徴

嗜虐心は多くの人間が持っていますが、ほとんどの人間が嗜虐心をコントロールすることに成功しています。しかし、中には嗜虐心が強く、コントロールできていない人もいます。嗜虐心が強い人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

特徴①いじめっこ体質

嗜虐心が強い人は、人をいじめて得られる快感を我慢することができません。そのため、いじめっ子体質であると言えます。幼少期はもちろん、大人になってからもこのいじめっ子体質を持ったままなのです。嗜虐心のコントロールができていないため、弱った人を前にすると簡単に嗜虐心が煽られてしまい、つい相手をいじめてしまいます。

特徴②平気で暴言を吐く

嗜虐心が強い人は、誰かに対して暴言を吐くことに躊躇いがありません。暴言をぶつけられた相手の反応を快感とし、それを得ることを我慢できないのです。日頃から嫌味を言う頻度が多かったり、高圧的な態度で強い言葉を選んで使ってくる人は、嗜虐心が強い人間である可能性が高いです。

また大勢の人の前で怒鳴ったり、ミスを指摘したりする人も嗜虐心が強い人です。大勢の前でそういう行動を取るのは、相手に恥をかかせることを楽しんでいるからです。

特徴③相手の立場で態度が変わる

嗜虐心というのは、基本的に自分よりも弱い者を前にした時に煽られます。そのため、自分より上位であると判断した相手には、嗜虐的な行動は取りません。上司には礼儀正しいけれど、部下の前では異様に厳しく怒りっぽいという人は、嗜虐心が強い人の可能性があります。

目上の人にはより丁寧に接したくなる、というのは普通ですが、だからといって下の人に辛く当たる必要はありません。相手の立場を気にして、大きく態度を変える人には要注意です。

特徴④怒りやすく粘着質

嗜虐心の強い人は怒りっぽいです。怒りをぶつけることで、相手が自分の好む悲しそうな顔、苦しそうな顔をすることを知っているからです。自分の嗜虐心を満足させるために、弱者に対してすぐに怒ります。また、嗜虐心の強い人は粘着質でもあります。

例えば、弱者が何かを失敗すると、嗜虐心の強い人はそのことを何度も何度も持ち出して責め立てます。とっくの昔に解決していることであっても、当時の苦い気持ちを相手に思い出させるように、何度も会話に出してくるのです。それは度々屈辱を与え、苦しんでいる顔を見たいがゆえの行動です。

特徴⑤負けず嫌いでプライドが高い

嗜虐心の強いは、負けず嫌いでプライドが高いことが特徴です。嗜虐心の強い人は、自分が誰かにとっての弱者となることを嫌うのです。自分が弱者になってしまえば、上の人間に対して嗜虐的な行動を取ることができません。

快感を得るために、なるべく自分より下の人間を多く求めるのです。そのため、自分と対立した意見を持つ同等の立場の人間が出てくると、徹底的に攻撃して潰しにかかります。常に他者に対し、マウントを取っていたいのです。

嗜虐心が強い人への対処法

ここまで、嗜虐心の強い人の特徴をご紹介致しました。続いては、嗜虐心が強い人への対処法をご紹介します。嗜虐心が強い人が近くにいる場合、どのようにすればその人の嗜虐心を煽らず、安全に過ごすことができるのでしょうか。嗜虐心が強い人は、やはり少なからずいるものです。しっかりと対処法を学び、心穏やかに毎日が過ごせるようにしましょう。

受け流す

嗜虐心の強い人は、嫌な思いをさせようと色々なことを言ってきたりしてきたりします。それによって不快な気分になってしまうでしょうが、できる限り受け流しましょう。嗜虐心の強い人は、警戒心が強くもあります。そのため、最初から大っぴらな嫌がらせはしてきません。

最初は小さな嫌味を言う程度で、それに対する反応を見て、嗜虐心を満たすためのいじめの対象を決めるのです。最初の段階で大きな反応を見せずに受け流していれば、嗜虐心の強い人にとっては思い通りの反応を見せないつまらない人となり、嫌がらせの対象から外されます。

付け入らせない

嗜虐心の強い人のターゲットにならないようにするには、付け入る隙を与えないことです。例えば、嗜虐心の強い人は何か失敗をするとそこを突いてきます。人間である以上、一生何も失敗しないというのは不可能です。ではどうすればいいのかというと、失敗してもその失敗に付け入らせないようにすることです。

失敗すれば、上司など上の人と適切な対応をし、誰が見ても終わったことだとわかるようにしましょう。そして対応が終われば、嗜虐心の強い人に何を言われようと、「終わったことなのに何を言っているんだろう」くらいの気持ちで流すことです。

適切な対応ができていれば、困る立場に追い込まれるのはいつまでも同じことを繰り返し言っている嗜虐心の強い人の方です。弱い心を見せず、毅然としていましょう。そうすれば、嗜虐心の強い人のターゲットは別に移ります。

感情を表に出さない

嗜虐心は、苦しそうな顔や悲しそうな顔を見ることでより煽られます。嗜虐心の強い人に目を付けられないためには、マイナスの感情を表に出さないようにすることです。感情が表に出ない人ほど、嗜虐心の強い人にとってつまらない存在はありません。

苦しんだり悲しんだりした顔をしてくれないと、嗜虐心の強い人が求める快感は得られないのです。生きていると辛いことや苦しいことはありますが、嗜虐心が強いと思われる人の前では、それを表情に出さずぐっと堪えてください。

一定の距離をおく

嗜虐心の強い人に目を付けられないために一番いい方法は、一定の距離をおくことです。仕事などでどうしても近づかなくてはいけない場合を除いて、できる限り関わらないようにしましょう。

危険なものには近づかないというのは、人間の基本的な防衛策です。ただし、あからさまに避けるようなことはしないでください。嫌がって逃げていると思われると、相手の嗜虐心を煽ることになります。

嗜虐心の意味を理解して正しく使おう

嗜虐心について、詳しくご紹介致しました。嗜虐心は目に見えない心情を表す言葉であるため、なかなか使い方が難しいです。記事を読んで意味をしっかり自分の中に落とし込んでから、実際に使うようにしましょう。そしてくれぐれも、嗜虐心の強い人には注意して接するよう心がけてください。

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この記事のライター
香宮空
本と映画とアニメ、旅行をこよなく愛する者です。

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