トランス状態の意味とは?トランス状態になる方法・入り方や注意点を解説

トランス状態の意味を知っていますか。これは変性意識状態の一種で、瞑想や自己催眠をするのがこの状態への入り方として知られています。また音楽を聴くのでもトランス状態に入れます。集中力を極度に高めてスポーツなどで効果のあるトランス状態についてまとめてみました。

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目次

  1. 1トランス状態とは
  2. 2「トランス状態」と「変性意識状態」の違い
  3. 3トランス状態になる方法・入り方
  4. 4トランス状態に入る時の注意点
  5. 5トランス状態になることで得られる効果
  6. 6自然なトランス状態は良い効果をもたらす

トランス状態とは

トランス状態とはかなり簡単に言いますと、普段は自覚出来ていないはずの無意識の部分が表面に現れて今までにない程の集中力を発揮出来るような状態を言います。この状態の事を「ゾーンに入る」と表現する場合もあります。スポーツの世界等で極限状態まで自分を追い込むことで、普段の能力以上の力を発揮出来たりする場合に使われています。

「トランス状態」の意味

通常、日常的な意識状態にあり脳波で言えばベーター波の状態に置かれています。つまり、普通に物事を思考し日常生活を営んでいる覚醒時はベーター波意識の状態にあるのです。「トランス状態」とは日常的な意識状態と異なる状態を指し、変性意識状態と言われる状態にあります。

「トランス状態」である時の脳波はアルファ波やシータ波となっています。通常意識の状態であるベーター波の周波数は14ヘルツです。アルファ波はこれよりも周波数が少なくなって、8から13ヘルツです。シータ波はさらに周波数が少なくなり4から7ヘルツとなります。周波数が少ないシータ波のレベルとは、催眠状態や瞑想状態の時と同じ周波数です。

なお、トランス状態は長くは続けることができず、一時的なものとなります。

 

トランス状態は見た目で分かる?

「トランス状態」とは表面意識が失われ無意識の部分が表面に現われてきている状態を言い脳波もアルファ波やシータ波に変化しています。つまり脳科学の世界では脳の活動は日常とはかけ離れた状態になっているのです。しかしそれはあくまでも本人の意識の中の問題となるので、外見上は特に変わったようには見えません。

もしトランス状態になったら白目をむいたようになり、顔つきが変わったりするというのであればわかりやすいです。しかしそうはならず、特段の変化は認められないので「トランス状態」に入っているのかどうかは、他人が端から見た限りでは分からないでしょう。

「トランス状態」と「変性意識状態」の違い

素晴らしい集中力で普段の能力以上の力を発揮する事が可能な「トランス状態」ですが、心理学的には「変性意識状態」の中の一つであると位置づけられています。「変性意識状態」とは1996年にArnold M.Ludwingが提唱した言葉で「Altered state of consciousness」と言われています。少し専門的になりますが、この心理学的用語について見てみましょう。

「変性意識状態」の意味

「変性意識状態」とは日常生活での意識状態とは異なる一時的に変化した意識状態の事です。「変性意識状態」の時、脳波はアルファ波やシータ波が出ております。「変性意識状態」の時と通常意識の状態の時とは脳波が異なります。従って脳波を測定すれば現在通常意識なのか、変性意識状態なのかが区別できます。

変性意識状態は通常状態とさほど変わらないものから、非情に集中力が高まっている状態まで幅があります。一般に変性意識状態の場合は表面意識の代わりに潜在意識が現われてくると言われています。「変性意識状態」は宇宙との一体感を感じたり、強い至福感を感じたりする意識状態のことで、精神や肉体が極限まで追い込まれた時に達する境地なのです。

トランス状態との関係

前の項目で説明した通り「変性意識状態」は通常意識の状態から少し離れたものから、極度に離れたものまでを総合的に言い表す状態です。そしてその中でも極度に離れたと言える状態が「トランス状態」となります。つまり、高度に集中力の高まった密度の濃い変性意識状態がトランス状態となるわけです。

このため、ただ単に軽度の変性意識状態になるのならそれほど難しいことではありません。しかしトランス状態のように高度な変性意識状態になろうとすれば、ある程度厳しい練習や修行が必要となります。

トランス状態になる方法・入り方

表面の意識が消失して潜在意識が高まってきたのがトランス状態です。この状態になれば、高度な集中力などを手に入れることができます。ではどうしたらそのようになれるのかを見ていきましょう。

方法・入り方①瞑想を行う

トランス状態に入るために最も広く使われているのが、瞑想をすることです。一口に瞑想と言ってもあまりやったことがないのが普通でしょう。瞑想は修行僧も座禅などで行っています。瞑想は心を落ち着かせて無の状態になるように行います。時間は15分程度が適量となっており、ちょうどそのくらいで目覚まし時計が鳴るようにタイマーを仕掛けます。

瞑想中は何かに気を取られると精神状態が乱れてしまいますので、ゆったりとした静かなところで行います。着衣も余裕のある締め付けられたりしないようなものを著ます。なお、瞑想は奥の深い精神統一法なので本格的に行うには、きちんとしたアドバイザーの指導の下で行いましょう。自己流でやっていると危険な状態になることもあるからです。

方法・入り方②トランス状態に導く音楽を聴く

自分の気に入った音楽を聴いていると、感情が高まったりまたは集中力がついたりしたことは誰でも経験したことがあるでしょう。音楽は人間に特別な作用を及ぼすようです。脳の働きも脳波という波動で説明ができるのですから、音の波である音楽が脳波に特別な作用を及ぼすことができても不思議ではありません。

実は医療機関や大学との共同研究をして変性意識に入りやすい音楽を作り出した人がいます。それは米国のモンロー研究所を設立したロバートA・モンローです。ここで開発されたヘミシンクという技術を用いたオーディオガイダンスは、その音を聞いていると変性意識に入れます。これは特殊な音楽を聴き左脳と右脳が同調して機能するようになるためです。

ちなみにヘミシンクとはヘミスフェリック・シンクロナイゼーション(左右脳の同調)と言う意味です。

方法・入り方③自己催眠をかける

トランス状態に入るために有効な方法として、自己催眠をかけるというものがあります。スポーツ選手も日頃の練習の時から自己催眠をかけて普通だったら脱落してしまいそうな厳しい特訓にもついていっています。また試合の前には絶対に自分はやれるという強い暗示をかけて、そのせいで信じられないような集中力や爆発的パワーを発揮できるようになります。

このように、自分にプラスイメージを自分で何度も反復して植え付けるようにするのを自己暗示あるいは自己催眠と言います。トランス状態にまで至るためには、自分が全人類と繋がっており、何でもできそうな気になるという全能感を手に入れることが鍵となります。これはあたかも世界の征服者になったかのような素晴らしい境地です。

こうして身につけたパワーを人の役に立つために用いれば問題はないので、その前段階としてトランス状態に入るためには、全能感という大それた願望を持っても許されるでしょう。

方法・入り方④同じ動作を繰り返す

自分の精神が集中されて現在の表面意識を捨て去るくらいに感覚が高まるようにするためには、自分のための儀式をするのも有効です。これはラグビーの五郎丸選手がルーティンとして独特のポーズをしてキックを決めていたのを思い出せば納得できるでしょう。五郎丸選手は何度も何度もあのルーティンを練習の時に繰り返しています。

本番の時には考えなくても寸部狂わずできるようになっています。このように身体が覚えるくらいに同じ動作を繰り返していると、精神統一にも役立ちます。最初のうちはすぐに精神状態を変えることは難しいでしょうが、何度も何度も繰り返すうちに、短い時間でトランス状態にまで持って行けるようになるでしょう。

方法・入り方⑤肉体的・精神的なストレスをかける

人間の身体は不思議なもので、負荷をかけると思いも及ばない反応をするようになります。例えば長い距離を走るとランナーズハイと呼ばれる高揚感を得ることができます。これはランニングの苦しさを和らげるために脳内物質が出るからです。これと似たようなことが重度のストレスをかけた時に現われます。

肉体的や精神的に強いストレスを人体にかけると、もともと備わっていた防衛本能が目覚めます。そして集中力をはじめ身体や精神的に急に能力が増大したように感じられるようになるのです。このような能力の急激な増大を得て人間は窮地から脱し命を長らえようとするのです。この本能をトランス状態を得るために用いるのです。

トランス状態に入る時の注意点

このようにトランス状態に入るのは慣れれば比較的容易になります。しかしながら適切なやり方でトランス状態に入るのではなく、危険物質の助けを借りてトランス状態を得ようとすると生命の危険さえあります。ほかにトランス状態になっている時に注意しておかなければならない点があります。これらのことを説明します。

薬物やアルコールを利用しない

アルコールに酔った状態は、立派に変性意識状態といえます。ただし自分で努力して手に入れたトランス状態ではないので誇れたものではありません。同じように意識が飛んでしまうような薬物を服用してトランス状態のようになるのは、法律で禁止されています。これらのものに頼ってトランス状態を手に入れても続きません。

つまりその状態でスポーツのファインプレーをしたり、あるいは集中力を要する仕事をやり遂げるというのは不可能です。トランス状態はその気分を味わうためになるのではなく、トランス状態になったら、より上手くできることを成し遂げるためにトランス状態になるものです。決して薬物やアルコールを利用してはなりません。

洗脳を受けやすくなる

トランス状態になっている時に、繰り返し意味のあることを言われると、脳内にしっかりと刻み込まれてしまいます。そしてトランス状態から覚めた後も潜在意識に刻み込まれたそれらのことは、自分の意識や行動に影響を及ぼすようになってしまいます。これがもしも良いことならば問題がありません。

しかし間違ったことを植え付けられると潜在意識に埋め込まれているだけに修正がしにくくなります。ここで一番気をつけなければならないのは、トランス状態になっているときは洗脳されやすいことに注意することです。トランス状態はよいことを吸収するためにだけ利用したいものです。

奇行や妄想しやすくなる

昔ながらの生活を現在も続けているジャングルの民たちは、原始宗教のシャーマンというものを信じています。彼らは独特の儀式で月夜の晩などにトランス状態になり、獣が乗り移ったような行動を取ったり、奇声を発したりします。トランス状態になると宇宙と繋がったような気分になるので、昆虫や動物の気持ちになってしまってもおかしくないのです。

このようにトランス状態の時には後で思い出せないような奇行をしたり、現実離れした妄想をすることがあるので、注意が必要です。

トランス状態になることで得られる効果

トランス状態は普通の状態とは違ったバージョンに一時的にワープしてしまうようなものだということは、理解できたでしょう。ここで最後にトランス状態になったら得られる効果についてまとめておきます。

素の自分に戻れる

トランス状態になると、表面意識が退行しいつもは隠されている潜在意識が出て来ます。これは本当の自分だと言っていいでしょう。良くも悪くもいつもは押さえつけてきた本当の自分、素の自分に戻れるのです。アルコールで酔っ払ってしまった時に急に怒りっぽくなったり、泣き上戸になってしまったりするのも同じです。

素の自分に戻っている間はストレスが発散されている状態なので、それがどんなに変であっても、心の衛生上はプラスになります。トランス状態から覚めたら、心が前よりも軽くなっているのに気付くでしょう。

願望が叶えられる

トランス状態になると意識の及ぶ範囲が通常よりも広範囲になります。すると大げさに言えば宇宙意識と結びつくこともできます。これは色々なことを遂行するに当たって、心を導いてくれるものになります。また自分は孤独ではなくいつも大勢の人達に応援されているような気分になることができます。

このような精神状態を得られるので、自分の願望をトランス状態の時に念じると願望が叶いやすくなるのです。トランス状態は宇宙のパワーと直結していると言えます。

自己治癒能力を引き出す

人間は本来自分の身体を自分の力で治す能力に長けています。ところがあまりにも固定観念やストレスなどで精神性が弱まってしまっているために、自己治癒力が減退してしまっています。そうすると、人間には感情がある分ある意味動物よりも弱い存在になってしまうのです。

人間界の対人関係のようなストレスを考えなくてよい動物のほうが精神的に強いでしょう。このような状態から自己治癒能力を高めるには、本来の自分に戻るためにトランス状態をうまく利用すると有効になります。

自然なトランス状態は良い効果をもたらす

一流スポーツ選手は「ゾーン」という呼び方のトランス状態を手に入れて難しい試合に勝っています。心の持ち方としてこのトランス状態を利用できるようになれば、可能性がぐんと広がるでしょう。まだまだ未解明の部分が多い人間の隠された能力ですが、このトランス状態もその特別な能力の一端として利用すべきものでしょう。

トランス状態は用い方を誤らなければ、人生を輝かせてくれる有力な武器になります。人生に良い効果をもたらすトランス状態を最大限利用して、素晴らしい人生を送れるようにしましょう。

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この記事のライター
hs707
古典文学からSF、ミステリ、哲学、ノンフィクションや科学と幅広い読書が好きです。趣味は登山と合気道です。

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