ノンセクシュアル(非性愛)の意味とは?ノンセクな人の特徴と誤解されやすい点は

ノンセクシュアル(非性愛)という言葉を聞いたことがありますか。まだ広くは知られておらず、誤解されることも多いようです。意外と身近にもいるかもしれないノンセクシュアルの人を理解するためにも、まずはその意味と特徴、恋愛観を理解しましょう。

ノンセクシュアル(非性愛)の意味とは?ノンセクな人の特徴と誤解されやすい点はのイメージ

目次

  1. 1ノンセクシュアル(非性愛)の意味
  2. 2ノンセクシュアル(非性愛)な人の特徴
  3. 3誤解されやすいノンセクシュアル(非性愛)の人の悩み
  4. 4ノンセクシュアル(非性愛)の人との付き合い方
  5. 5ノンセクシュアルについて正しい知識を持とう

ノンセクシュアル(非性愛)の意味

恋愛においてのみではなく、自分の在り方やアイデンティティーが多様化している現在、その特徴を表す言葉も年々増えてきています。

同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーなどの総称である「LGBT」は、レインボープライド(性的少数者によって結成された団体およびイベント)などを通じて多くの人に知られるようになりました。

マイノリティー(ここでは性的少数派)と言われる人々の特徴を表す言葉は他にもたくさんあります。そのうちの1つが、ノンセクシュアル(非性愛)です。ノンセクシュアルと言われる人たちは、その存在自体があまり世間に知られていないことから、本人に自覚がない場合も少なくありません。そんなノンセクシャルについて詳しくご紹介致します。

性的欲求をもたないこと

ノンセクシュアル、略してノンセクとは、「恋愛感情」は抱けるが、その相手に対して「性的欲求」を持たない人または状態のことを言います。恋愛感情と性的感情はリンクするという考え方が一般的な現在では、なかなかイメージしにくいかもしれません。

そんな方は、まだ男女の区別がないような子供をイメージして頂くと分かりやすいかもしれません。幼い子供が誰かを好きになる時、そこに性的欲求は介入しません。このような性的欲求を伴わない恋愛をする人をノンセクシュアルといいます。

恋愛感情はある

他人に対して性的欲求を抱かないからと言って、恋愛感情を抱かないわけではありません。普段関わっている仲の良い友人や尊敬できる職場の仲間に対し、多くの人と同様に好意や恋愛感情を抱きます。

恋愛対象は男女問わない

ノンセクシュアルの人の恋愛対象は必ずしも異性とは限りません。なぜならその恋愛感情は、性的欲求から切り離されたとしても純粋な気持ちだからです。相手の性別に関係なく、その人の個性そのものに対して好意を抱きます。そのため当然異性だけでなく、同性に対して恋愛感情を抱くこともあります。

アセクシュアル(無性愛)との違い

このノンセクシュアル(非性愛)ですが、英語ではノンセクシュアルではなく「ロマンティック・アセクシュアル」と呼ばれています。ではこのアセクシュアルとはどういう意味なのでしょうか。アセクシュアルとは日本語にすると無性愛を意味します。ノンセクシュアルもアセクシュアルも、他者に対して性的欲求を抱かないことは共通しています。

しかし恋愛感情を抱くことがあるノンセクシュアルとは違い、アセクシュアルの場合は他者に対して恋愛感情を抱くこともありません。よく混同されるこの2つですが、ノンセクシュアルの中でも、恋愛感情さえ持たない人がアセクシュアルなのです。

またノンセクシュアル=性嫌悪障害ではありません。性嫌悪障害とは、性的な事や行為に対して強い恐怖と嫌悪感を持つ精神疾患のことで、男性にも女性にも起こりうることです。

性嫌悪障害の場合は後天的に植え付けられたトラウマが原因ですので治療を受けることが可能です。しかしノンセクシュアルは生まれつきの性的指向ですので、病気ではありませんし、変えることもできません。

生まれ持った個性である

ノンセクシュアルとは、LGBTと同じく性的指向のうちの1つです。つまりトラウマと言われる原因や経験によってノンセクシュアルになる、というわけではなく、生まれ持った個性なのです。中には自分がノンセクシュアルである理由や原因を自己分析できる人もいるそうですが、多くのノンセクシュアルの場合、原因を自分で把握してはいないようです。

ノンセクシュアル(非性愛)な人の特徴

ノンセクシュアル(非性愛)の意味はご紹介した通り、「他者に対して恋愛感情はあるものの性的欲求はない」というものです。しかし具体的なイメージができない人もいることでしょう。ここでは、そんなノンセクシュアルの人によくある特徴をご紹介します。

特徴①恋人ができづらい

恋人ができづらいという特徴は、ノンセクシュアルの人に限らず性的マイノリティー全てに共通することです。たとえ異性に恋心を抱き、両思いだとわかったとしても、自分が性的関係を望んでいないと自覚している状態では、交際を始めること自体に躊躇してしまうようです。

特徴②性的興奮がない

性的欲求がないので、性的興奮がない場合が多いようです。ただこれも一概に決めつけることはできません。中には恋人や他人に対して性的欲求を抱かないものの、妄想によって性的興奮を覚える人もいるようです。

特徴③恋愛感情はある

繰り返しになりますが、ノンセクシュアルの人にも恋愛感情はあります。ただその恋愛感情が性的欲求にリンクされないだけです。性的な欲求以外は全て多数派の恋愛と同じですので、デートを楽しみ、相手にときめくこともあります。

特徴④結婚願望がない

結婚願望や子供を持ちたいという願望も人それぞれですが、ノンセクシュアル(非性愛)の人にも同じことが言えます。

ただ性的欲求がないという事情を踏まえると子供について考えることも少ないため、結果自然と結婚願望が無い人も多いようです。しかし現在では友情結婚という結婚の形もあり、友情結婚専用の結婚相談所もあるほどです。

友情結婚とは性的関係を持たずに結婚することであり、お互いを尊重し、深い友情で結ばれていることが前提です。また友情結婚の後に子供を儲ける人もいるようです。様々なことが多様化している現在では、家族のあり方や結婚方法も様々なのです。

特徴⑤過去に性的なトラウマがある

ノンセクシュアルは生まれ持った個性でもあるため、ノンセクシュアルの人全員が過去に性的なトラウマがあるわけではありません。ただ、自分がノンセクであると自覚する1つのきっかけとして、性的なトラウマを挙げる人もいるようです。

特徴⑥周囲に理解されづらい

これもセクシャルマイノリティーの人が抱える大きな問題でしょう。LGBTという言葉は多くの人に知られていますが、ノンセクシュアル自体はまだ多くの人に知られているとは言い難い言葉です。「恋愛感情があれば当然性的関係を結ぶこともできる」と考える人が多い現在、ノンセクシュアルの人の指向は、なかなか周囲の理解を得られないようです。

特徴⑦性別を気にせず仲良くなれる

ノンセクシュアルの人は、あくまで性的欲求を持たない人のことを指す言葉です。決して冷たい人でも、他者に無関心な人でもありません。恋愛や友情を大切にする普通の人たちなのです。むしろ相手の体のみを目的とするようなことが無いため、多数派と言われる人たちよりも純粋に恋愛を楽しむことができる人たちかもしれません。

特徴⑧異性愛者とは限らない

性的なことを意識せずに人を愛するノンセクシュアルの人達は、ゲイ、レズ、また両性愛者であることも当然あり得ます。そもそも性に対するこだわりが少ないので、トランスジェンダーかつノンセクシュアルである、という場合もあるようです。

特徴⑨どう愛情を愛情を表現すべきかわからない

多数派のカップルにとって当たり前とも言えるキスやハグといったスキンシップも、ノンセクシュアルの人にとっては違和感があるものです。

スキンシップのない恋愛関係は、ノンセクシュアルの人にとっては心地の良いものかもしれませんが、相手が多数派であった場合、不安を与えてしまうこともあるでしょう。もちろん、ノンセクシュアルの人でも軽いスキンシップなら平気な人もいます。愛情表現の方法や違和感を感じる程度も人それぞれなのです。

特徴⑩パートナーに求められて困る

ノンセクシュアルの人には性的欲求はありませんが、この「性的欲求」が何を表すのかは人によって様々です。手をつないだりハグをしたりといった軽いスキンシップでも嫌だと感じる人もいれば、欲求が無くとも性交渉の経験がある人もいます。

もちろん程度の差こそあれ、性的関係を結ぶことが困難なことには変わりはありません。しかしそれは相手に問題があるわけではなく、ノンセクシュアルの人の愛情が薄いわけでもありません。パートナーと良好な関係を続けるためには十分な話し合いが必要となるでしょう。

誤解されやすいノンセクシュアル(非性愛)の人の悩み

ここまでノンセクシュアル(非性愛)の特徴を紹介してきました。紹介した内容からも分かる通り、周囲の理解を得られず悩んでいる場合も少なくないようです。またノンセクシュアルの人たちは、誤解によって悩んでいる場合も少なくありません、次はそんな、ノンセクシュアルの人が誤解されやすい悩みについてご紹介します。

恋愛に興味がないと思われる

これは大きな誤解です。ノンセクシュアルの人は、性的なことに欲求や興味がないだけです。人を好きになり、中には結婚願望がある人もいます。

冷たい人と誤解される

これも大きな誤解です。ノンセクシュアルの人には性的欲求はありませんが、恋愛感情はあります。もちろん、恋愛感情だけではなく友情や家族愛も持っています。友情や家族愛に性欲は必要ありません。ノンセクシュアルであっても、周囲の人と良好な関係を築くことには何の問題もないのです。

ノンセクシュアル(非性愛)の人との付き合い方

ここまでノンセクシュアル(非性愛)の意味と特徴、そして誤解されやすい点をまとめてきました。ノンセクシュアルの人の特徴を知って、どう接すればいいのかわからない、と感じた人もいることでしょう。そんな人のために、次はノンセクシュアルの人との付き合い方について紹介します。

付き合い方①その人を否定しない

もしも友人から、自分はノンセクシュアル(非性愛)であるとカミングアウトされた場合、どうすればいいのでしょうか。おそらく言われた方も混乱してしまうことでしょう。

その時何より肝心なことは、相手を否定しないことです。すぐに理解したり、受け入れることは難しい人もいることでしょう。たとえそうであっても、自身が理解できない不安や戸惑いを、否定として相手にぶつけることだけは決してしないでください。

付き合い方②特別視しない

ノンセクシュアルの人だからと言って特別視する必要もありません。あくまで性的欲求がないだけであり、その点以外は大多数の人と何の違いもありません。セクシャルマイノリティーの人たちを見ると、どうしてもその部分にフォーカスしてその人を判断してしまいがちです。

しかしノンセクシュアルである、ということだけがその人の全てではありません。また、ノンセクシュアルだからと言って、そのことが人格に大きく影響しているということでもないのです。

付き合い方③他言は無用

性的マイノリティーであるとカミングアウトするには相当の勇気と決意がいるはずです。それでもカミングアウトしたということは、相手のことを信頼し、この人になら打ち明けても良いと決断したからこそなのです。

それを他人に言いふらすということは、常識的に考えてもしていい行為ではありません。自分を信じてくれた相手の気持ちに、誠実な態度で応えるようにしましょう。

付き合い方④恋人なら話し合いで理解を深める

これは友人の場合よりも難しい問題です。ノンセクシュアル(非性愛)の人にも恋愛感情はあるのですから、同性異性に関わらず誰かを好きになります。しかし両想いになり交際へ発展したとしても、性的な関係を築くことができないことから関係がうまくいかないことも少なくありません。

いくら愛する人が相手だとしても、ノンセクシュアルの人が望まぬ行為を続けていては、いつかほころびが出てしまうことでしょう。この問題を解決するには、パートナーとよく話し合ってお互いを理解、尊重し、2人が幸せになれる方法を一緒に探していく他ないのではないでしょうか。

決して簡単な道ではありませんが、お互いの理解と信頼がなければうまくいかないのは多数派の恋愛関係にも言えることです。この問題を乗り越えることで、きっとそれ以前よりも深い絆で結ばれることでしょう。お互いにとってより良い方法を探してみてください。

ノンセクシュアルについて正しい知識を持とう

ノンセクシュアル(非性愛)の意味や特徴、付き合い方について紹介しました。ノンセクシュアルに限らず、セクシュアルマイノリティーの人はなかなか周囲の理解を得られなかったり、相談すること自体が難しい場合も少なくありません。

また他のセクシュアルマイノリティーと同じように、ノンセクシュアルであることは本人が自ら自覚することであり、医学的な診断ができるものではありません。よくわからないからとそれだけで嫌ったり偏見を持つようなことをせず、分からないからこそ歩み寄り、相手を知ろうとする気持ちが大切なのです。

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この記事のライター
annacocoa
未経験ですが頑張ります。

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