2019年11月13日更新
「イエスマム」の意味や使い方は?「イエッサー」の女性版?
映画などで「イエッサー」「イエスマム」と返事をしているシーンを見たことはありませんか。イエッサーは男性へ、イエスマムは女性に使われます。英語で書くと「Yes,sir」「Yes,ma'am」です。イエッサーやイエスマムの意味や顔文字、スタンプも紹介します。

イエスマムとは
海外の映画やドラマのシーンで上司などに返事をするときに「イエッサー」や「イエスマム」という言葉を使っているのを見たことはありませんか。
よくあるシーンなので、なんとなく聞き流している人も多いかもしれません。軍隊などで使われることが多いためカッコいいと感じて、あまり意味を考えずに「イエッサー」と使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、「イエッサー」はよく聞くけれど「イエスマム」聞きなれないため、意味が気になっている人が多いようです。そんな「イエスマム」について詳しく知っていきましょう。
気になる意味とは
「イエスマム」とは「イエッサー」と同じで「はい」という肯定の意味があります。返事をするときに使います。友達同士で使うフランクな言葉ではなく、形式ばっているので、古い言い方や固い印象のある言葉です。そのため会社の上司や、召使いと主人、軍隊などの立場の違いが明確なシーンで使われることが多いです。
英語の「YesMa'am」が語源
「イエッサー」は英語の「Yes,sir」が語源です。同じように「イエスマム」は英語の「Yes,Ma'am」が語源になっています。「Yes」という言葉が最初に付いているので「はい」という肯定の意味があります。そのため、否定を表すときには使いません。
イエッサーの女性版?
「Yes,sir」は男性に向けて使う言葉です。「sir」には、男性への敬称の意味があります。そのため、女性に使うのは失礼な言葉と言えます。「Yes,Ma'am」の「Ma'am」は「madam」が変形した言葉です。「madam」には奥様や夫人など女性に対する敬称の意味があるので、女性に向けて使う言葉と言えます。
イエスマムの基本形!イエッサーとは
イエスマムについて詳しく知る前に、まずはイエッサーについて詳しく知っていきましょう。「イエッサー」が返事をするときに使うと知っている人は多いと思います。しかし、どういったタイミングで使うのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。イエスマムの使い方や意味を詳しく知る前に、まずはイエッサーについて紹介していきます。
イエッサーを使うタイミングとは
イエッサーは目上の男性や、上下関係が明白な男性から何か質問をされたタイミングで使うのが一般的です。上司から「ちゃんと頼んだ仕事はしてあるのか?」と尋ねられたときなどに「イエッサー」と答えます。後輩の女性から「明日の会議ではよろしくお願いしますね」と言われたときには、「イエッサー」とは使いません。
イエッサーのポーズとは
イエッサーを使うときは、言葉だけでなく敬礼のポーズも行い、言葉とポーズの両方で最大の経緯を表現することがあります。イエッサーと言いながら、敬礼を行うのは軍隊などが一般的で会社などではあまり使われません。
英語が苦手な人でも、「イエッサー」という言葉と共に敬礼ポーズをしているのを見たら、この人は上司と部下なんだなと認識することができます。
イエスマムの使い方
イエスマムはイエッサーと同じように目上の人などの上下関係が明白なときに使います。イエッサーとの大きな違いは、使う相手が女性ということです。女性の上司や教師などに向かって使います。
女性に向かって「イエッサー」と言ってしまうと、失礼になってしまうので使うときには気を付けましょう。さらに詳しくイエスマムの使いかたや注意点を紹介していきます。
上下関係がしっかりしている時
軍隊などで上下関係がハッキリしている場では、自分より立場が上の女性から質問されたときには、イエスマムを使います。例えば、女性の上官から「明日までに髪の毛を切ってきなさい」と言われたら「イエスマム」と返事をします。「イエス」と言うだけよりも敬意を払っていることを示すので、上下関係が明白な場所ではよく使われているのです。
また、ホテルやお店などでも「イエッサー」や「イエスマム」は使われることがあります。フランクなお店では「OK」や「YES」で済まされることもありますが、値段の高いお店や格式のあるお店では、女性のお客に「イエスマム」と使うことが多いです。
英語の映画やドラマを字幕表示で見るときに、どのようなときに「イエスマム」と使われているかをチェックしてみると、自然な使い方がよく分かるのでおすすめです。
就活でE-mailを送る時
就活でe-mailを送る時に、担当者が女性の場合は「イエスマム」を使います。例えば「面接は〇月〇日の10時からです」とメールに記載してあったのなら、その返事として「イエスマム」と送ります。相手の性別が男性の場合は「イエッサー」を使います。性別がよく分からない時には、どちらも使わないほうが無難と言えます。
上司や社長の名前を知らない時
会社で女性の上司に返事をする時は、相手の名前を使うことも多いです。「Yes,Ms.〇〇」などと使います。しかし、この表現は相手の名前を知らなければいけません。そのため、名前をよく知らない女性の上司に対しては「イエスマム」と使います。
相手が歳下の時も
相手が年下の女性だった場合も、立場が上の場合は「イエスマム」を使います。身近なところでは、宿泊しているホテルでスタッフがお客様の若い女性に「イエスマム」と使うことがあります。
「イエスマム」の意味を知らないと、「子供もいないのに、ママって言われた」「私より年上の人にマムって言われたのは嫌味なのかしら?」と誤解をしてしまうかもしれません。「イエスマム」は女性の相手への敬意を表す言葉なので、年上から年下に使うこともあるのです。
「マム」は40歳以上の女性を示す
「イエスマム」の「マム」はmadam(マダム)を省略したことばです。日本人は聞き馴染みのあるお母さんを表す「ママ」と同じように認識してしまいがちですが、「マダム」と「ママは」全く異なった言葉です。英語で表記する時も「イエスマム」は「Yes,Ma'am」で、お母さんを表す「Mom」とは異なります。
「madam」はそもそも、奥様という意味も含まれています。そのため、上下関係があまりないご近所さんなどに使う場合は、40歳以上の女性に使われることが多いです。20~30代の若い女性に対しては「Yes,Ms」と使います。
逆に上下関係がハッキリしている場所では若い女性に「Yes,Ma'am」を使うことも間違いではないので、使い方を間違えないようにしましょう。
イエッサー・イエスマムの顔文字・スタンプを紹介
イエッサー、イエスマムは相手に対して敬意を示す言葉なので、SNSなどでもよく使われています。少し身近な関係の上司や先輩に対しては「Yes,sir」「Yes,Ma'am」と毎回打ち込まずに、顔文字やスタンプなどで少しくだけた表現をします。
右「ゞ」左「∠」で敬礼
∠(^^)や('◇')ゞなどの「∠」や「ゞ」使って「イエッサー」や「イエスマム」を表現することができます。「わかりました」「その通りにしておきます」などの意味を顔文字で表現しています。中の良い先輩などでは使えますが、かなり立場が上の人に使うと失礼になる場合があるので、使う時は相手との関係性をよく考えるようにしましょう。
顔文字の横に文字を入力
笑顔などのよく使う顔文字の横に「イエッサー」というのもよく使われています。言葉で「わかりました」「承知しました」と書くよりも、少しやわらかい表現がしたい相手の時に使うことが多いようです。
「イエッサー」や「イエスマム」は、そもそもは相手に敬意を表した表現ですが、顔文字の横に「イエッサー」と使うのはかなりくだけた表現になります。そのため、上司よりも家族や友達、恋人に使うことが多いようです。
LINEスタンプもある
「イエッサー」や「イエスマム」を表すLINEスタンプも販売されています。仲が良い上司や先輩などに「わかりました」「承知しました」という意味で使われています。友達に使う「OK」「了解」などのスタンプでは、いくら仲が良くても不適当かなと感じる場合は、上司用に「イエッサー」スタンプを購入することがあるようです。
イエスマムはお互いの関係性を確かめてから使おう
「イエッサー」や「イエスマム」は仲の良い相手に使う場合はあまり問題になりません。しかし、英語を理解している相手や、実際に英語をよく使う職場などでは、正しい使い方をしないと失礼にあたります。
気軽に使えるからと言って「イエッサー」や「イエスマム」が書いてあるスタンプや顔文字などを英語圏の上司に使用していると、悪い印象を与えてしまい尊敬どころか、逆にバカにしていると感じられるかもしれません。
ただの返事だと考えて、誰に対しても「イエッサー」や「イエスマム」と使っていると、気づかないうちに相手を侮辱していると思われる可能性もあるのです。「イエッサー」や「イエスマム」を使う時は、お互いの立場や関係性を確かめてから使うようにしましょう。