大和言葉とは?美しい単語・言葉・名前などを一覧で紹介【表・例文付き】

大和言葉の意味や特徴、単語について、例文や変換方法を交えて説明していきます。さらに花を中心に大和言葉が使われた名前や大和言葉での数の数え方についても紹介します。自然豊かな日本で生まれた美しい大和言葉の使い方をマスターしてワンランク上の存在を目指しましょう。

大和言葉とは?美しい単語・言葉・名前などを一覧で紹介【表・例文付き】のイメージ

目次

  1. 1大和言葉とは
  2. 2大和言葉の特徴
  3. 3美しい大和言葉・例文と変換方法【単語編】
  4. 4美しい大和言葉・例文と変換方法【言葉編】
  5. 5美しい大和言葉【名前編】
  6. 6大和言葉での数字の数え方は
  7. 7大和言葉への変換を意識してワンランク上の存在に

大和言葉とは

大和言葉と言うと何となく聞いた記憶があり、中には学生時代の国語の授業を思い起こすという人も多いのではないでしょうか。しかし、いざその意味や特徴を詳しく聞かれると口ごもってしまいはっきりと答えられないという人も少なくないでしょう。

そこでます、大和言葉とはどのような言葉なのか、また日常生活で親しみのあるものがあるのかについて触れていきましょう。

日本古来の美しい言葉

大和言葉とは、日本古来から長く使用されてきた大変美しい言葉のことです。現在の日本語には中国より伝わってきたものが少なからず含まれていますが、実はその中にも大和言葉に漢字が当てられているものも多く存在します。

日常で使える自然な言葉もある

大和言葉は何も特別なものではなく、あくまでも日常会話の中でごく自然に使用したり、手紙の中などで書き言葉として使われたりもします。それを大和言葉とは知らず、違和感なく使っていたり、目にしているものも少なからず存在するのです。

大和言葉の特徴

大和言葉には、独特の特徴があります。日本語にしかない風情や趣を感じさせるものがあり、その言葉に込められた思いや背景を詳しく知っていくと日本人であることを誇らしく感じるでしょう。外国人には他に類がないと大きく感心されることもしばしばあります。

特徴①丁寧かつ上品

大和言葉の特徴は、丁寧かつ上品ということです。その場の情景や季節の移ろい、また人の心情などを細やかにつぶさに、大切に表現した言葉です。そして、意味合いはもちろん声に出して発した時の響きにも品の良さがそこはかとなく漂います。大声で猛々しく、また早口でまくしたてるような言い方にはそぐわない、その対極にある言葉とも言えるでしょう。

特徴②心配りを感じる

大和言葉には、日本人が古来より大切にしてきた考え方や価値観などが浸み込んでいます。その代表的なものは人付き合いです。日本人が大切にしてきた人付き合いの基本は、相手を思い遣る心や慈しむ心です。

常に相手の立場に立って考えてこそ円滑な人間関係が営めます。そのための人を慮(おもんばか)る心根や心配りが大和言葉の随所に散りばめられているのです。

特徴③柔らかい響き

大和言葉は、和歌と表現されることもあります。和歌は、五・七・五の調べで詠われる日本独自の文化の象徴とも言えるものです。ただ意味を伝えるだけではなく、声に出して読んだ時の柔らかく雅な響きに、大きな特徴と魅力があると言えるでしょう。

美しい大和言葉・例文と変換方法【単語編】

ここからは具体的な大和言葉をジャンル別に紹介していきます。まずは単語編です。それぞれの意味とその単語を使った例文、また日常の言葉をどのように変換をすると良いかについても解説していきましょう。

単語①花鳥

花や鳥を趣のあるものとして観賞し、詩歌や絵画、写真などの自然のテーマとして取り入れる時に用いられる大和言葉です。この後に「風月」と付けて四文字熟語で使用されることもあります。
 

単語 花鳥
例文 多くの外国の方々に、日本の四季折々に見られる花鳥風月をお愉しみ頂きたいものです。
変換方法 季節ごとの動植物の様子をまとめる意味合いで使用します。

単語②朧月

高野辰之の『朧月夜』という歌はあまりに有名で、日本人の郷愁をそそります。王朝時代にも朧月夜をテーマにした和歌が多く、雨でもなく晴れもしない中に浮かぶはっきりと見えない月の様子やぼんやりとした月明かりに多くの心が魅せられてきました。
 

単語 朧月
例文 春の朧月夜に、思わずうつらうつらとうたた寝をしてしまいました。
変換方法 ぼんやりと浮かぶ月を風情ある様子で表現するために使用します。

単語③曙

あけぼのと読みます。夜が明ける時刻のことを指す、自然をあらわした大和言葉です。「あさぼらけ」や「しののめ」などとともに、朝の訪れを言い表す美しい響きの大和言葉の一つです。
 

単語
例文 「春は曙」と枕草子で清少納言が記しているように、春の夜明けは何とも心地よくつい寝過ごしてしまいます。
変換方法 朝と一言で言えば済むのですが、それではあまりに趣に欠けるので「曙」と表現します。

単語④夕暮れ

陽が沈み夜がやってくるまでのわずかの時間を指して言う大和言葉です。空を茜色に染める夕焼けに一日の終わりを感じたり物悲しく思ったり、悲喜こもごも様々な心情が溢れだす独特の時間帯を言い表した絶妙な表現と言えるでしょう。
 

単語 夕暮れ
例文 夕暮れの時刻になると少し物悲しい気持ちに襲われます。
変換方法 夕方と言っても良いのですが、その黄昏れていく切ない様子や趣ある様子を心情を込めて表現する際に使用します。

単語⑤泡沫

うたかたと読みます。水面に浮かぶ泡のことを指して言いますが、大和言葉としてはその泡をはかなく一瞬で消えていくものに例えて使用されことが多いです。
 

単語 泡沫
例文 あの楽しかった学生生活は、私にとっては泡沫の夢でした。
変換方法 一瞬にして過ぎてしまった愛しい時間や楽しい思い出について表現したいときに使用します。

単語⑥空蝉

うつせみと読みます。蝉の抜け殻のことを指し、現実の世の中に生きている人やこの世そのものを意味する大和言葉です。中身がなく動きもしない抜け殻に、この世の無常観を投影する意味合いもあります。
 

単語 空蝉
例文 いま空蝉として生きているその一瞬一瞬を大切にしていきたい。
変換方法 蝉の抜け殻のような想い出や重い過去を脱ぎ捨てて、これからの人生を生き抜いていくという意味合いで使います。

単語⑦風花

かざはなと読みます。晴れているところに降ってくる雪を意味する大和言葉です。雪という言葉を使わずに雪を表現しているところに大和言葉らしい風情が感じられます。
 

単語 風花
例文 風花舞うなか、幼い子の手を引いて買い物に行ってきました。
変換方法 風花は冬の季語なので、雪と言わずに風花を手紙の冒頭の挨拶の下りに使用すると自然と季節感や臨場感が引き立ちます。

単語⑧おみなえし

女郎花と書く秋の七草の一つで、黄色くて可愛い花です。秋の七草には他にも萩や尾花、藤袴などがあり、どれも王朝時代の和歌には好んで使われてきた日本原産の植物です。
 

単語 おみなえし
例文 おみなえしの花咲きに秋の深まりを感じます。
変換方法 秋の季語なので手紙の挨拶文に添えることで自然の趣が生まれます。

単語⑨時雨

しぐれと読みます。秋から冬にかけて突然降り出す雨のことを指す大和言葉です。「蝉時雨」や「虫時雨」という形で使うと、たくさんの生き物が盛んに鳴いている様子を表現できる言葉でもあります。古来より日本人が大変好んできた言葉の一つです。
 

単語 時雨
例文 突然の時雨に傘のなかった私は、大わらわでございました。
変換方法 突然の通り雨のことをあえて時雨とすることで、趣のある響きと自然の季節感を強める効果があります。

単語⑩面影

おもかげと読みます。人の顔つきや姿などを偲ぶ時に使う大和言葉です。親の顔や雰囲気に似た子供の様子、亡くなった人や会えなくなった人の顔を思い出す場合に多用されます。
 

単語 面影
例文 私のもとを去って行ったあの人の面影が今でも頭の中でちらつきます。
変換方法 ある特定の人物のことを特別な思いで思い浮かべるとか、忘れられない心情を端的に趣深く言いあらわしたい時に使用します。

美しい大和言葉・例文と変換方法【言葉編】

続いては美しい大和言葉の「言葉編」を紹介していきます。人との挨拶や手紙文、また日常生活における心情を吐露する際の表現などです。同じことを言い表すにしても、大和言葉を使用する方がよりその意味を明確に臨場感をもって品よく伝えることができる場合があります。

言葉①おもてなす

人を案内したり、客を招く場合の接遇を意味する丁寧な大和言葉です。東京オリンピック招致の場で使われた「お・も・て・な・し」により世界基準で有名になった日本語を代表する美しい言葉です。
 

言葉 おもてなす
例文 お世話になった方々へ心づくしのおもてなしをさせて頂きます。
変換方法 招待すると言っても良いのですが、大切な人、お世話になった人を迎える際に感謝やへりくだりの気持ちを強く丁寧にあらわすために使います。

言葉②お力添えください

仕事やある目的を果たす際に協力をお願いするときの大和言葉です。完全に相手の立場を上として謹みをもって要請するときに相応しい言葉です。
 

言葉 お力添えください
例文 何としても成功を果たしたく存じますので、何卒お力添えください。
変換方法 一肌脱いで欲しい、という気持ちで相手の協力を得たい時に、謹んで先方を立てる意味合いを表現したいときに使用します。

言葉③恐れ入ります

自宅や会社などを訪ねて先方の都合を伺う時に、挨拶としてへりくだりながら使用する大和言葉です。この言葉を筆頭につけることで、相手の心が和らぎ、気持ちよく手を置いて時間を割こうとしてもらえると期待できます。
 

言葉 恐れ入ります
例文 ご多忙のところ恐れ入りますが、少しお時間を頂けますでしょうか。
変換方法 同じことを依頼するにしても、相手のことを敬い、時間を割いてもらうとか力を貸してもらうことに対して恐れ多いとへりくだる気持ちをあらわしたいときに使います。

言葉④かしこまりました

「承知しました」が武士言葉であるのに対して「かしこまりましてございます」は公家言葉になります。より雅びかつ上流の階級で使用されていた言葉の簡易的な表現として「かしこまりました」という言葉が現代でも使用されます。相手を強く敬っている心情がダイレクトに伝わる上品な言葉と言えます。
 

言葉 かしこまりました
例文 かしこまりました。早急にそのように手筈を整えて参ります。
変換方法 承知しました、分かりましたという意味をより丁寧に相手を立てるニュアンスを強めるために使用します。

言葉⑤胸に染みる

言葉や歌などの内容が心に深く響き、記憶にも刻まれる様を言い表す大和言葉です。目で見たり耳で聞いて頭で理解したものが、さらに胸にまで染みわたってきて琴線に触れた様子を表現したとても繊細な言葉と言えます。
 

言葉 胸に染みる
例文 先ほどの豊富な体験をもとにしたスピーチが大変胸に染みました。
変換方法 ジーンと心に響いたことを素直に表現したいときに使用します。

言葉⑥お心にかける

自分よりも目上の上司や先輩、また仲人や取引先の担当者が、自分や自社の事を思い遣ってくれていたり心配してくれていることが分かると、恐縮すると同時に大変うれしいものです。その温かい心遣いに対してお礼を伝えたい時に添えると、気持ちがより強く伝わる上品な大和言葉です。
 

言葉 お心にかける
例文 平素は家族一同お心にかけて頂きまして、誠にありがとうございます。
変換方法 自分より目上のお世話になっている人へ、気にかけてもらっていることへの感謝の意をより丁寧に述べる時に使用します。

言葉⑦荷が勝つ

生きていると、自分の力や才能では到底こなすことができそうもない重責を担わなければならない局面に立つことがあります。日本人は謙遜して「自分に勤まるか自信がない」と言いがちですが、この「荷が勝つ」は能力や分を越えた重責であることを比較的はっきりと本音で伝える時に使う大和言葉です。
 

言葉 荷が勝つ
例文 新入社員の彼には荷が勝つと思ったが、思い切って任せてみた。
変換方法 「できない」ということを表現する際に、自分が負担の場合にも、他人が負担の場合にも使うことができます。

言葉⑧心待ちにしています

人が訪れてきたり、贈ってくれる品物などを楽しみに待つことを意味する大和言葉です。この言葉を添えることで、相手の存在やしてくれることを素直に喜んでいる心情を表すことができます。
 

言葉 心待ちにしています
例文 約束の旅行のお土産を心待ちにしています。
変換方法 楽しみにしているということをより丁寧に伝えたい時に使います。

言葉⑨差し支えがない

問題がないことを丁寧に表現する大和言葉です。「いいですか?」「いいですよ」では時にぶっきら棒で粗末な印象を与えますが、「差し支えない」を使うとクッション的な役割もあり心象も良くなるでしょう。
 

言葉 差し支えない
例文 差し支えなければ、この部分を翻訳して頂けますか。
変換方法 相手の都合を優先しつつも物事を依頼したいときに添えると聞こえが良くなる言葉です。また、大丈夫です、との旨を丁寧に伝えたい時にも使えます。

言葉⑩つつがない

「つつが」は感じでは「恙」と書き、ダニの一種であるツツガ虫のことを意味します。発生して噛まれたりすると厄介なことから、そのツツガ虫がいないということは、すなわち健康で安泰であるということから来ている大和言葉です。
 

言葉 つつがない
例文 皆様つつがなくお過ごしとのむねをお伺いして安心しました。
変換方法 先方の安否や息災を喜んでいる旨を伝える言葉として添えると良いでしょう。自分が元気で無事に過ごしていることを表現するときにも使えます。

美しい大和言葉【名前編】

続いては、美しい大和言葉の「名前編」に移りましょう。自然由来の大和言葉を使用した名前は古風でありながらも、日本的で凛とした品格を感じさせるものが多くあります。大切な思いを込めて命名できるのも大和言葉の名前の良いところと言えるでしょう。

名前①千歳

千歳は、ちとせと読みます。すぐに頭に浮かぶのは七五三で子供たちに配られる千歳飴ではないでしょうか。末永く無病息災で元気に生きて欲しいという世の親なら誰もが抱く切なる願いを込めることができる、大和言葉を使った和風な名前です。

名前②葵

葵は、あおいと読みます。葵は天に向かって真っ直ぐに成長し、常に太陽の方向に向いて咲く色鮮やかな花です。また葵の葉は徳川家の家紋でも有名なので、この名前を見ただけで力強さもイメージできます。元気にそして品よく育ってくれることを願ってつけられる名前です。

名前③瑠璃

瑠璃は、るりと読みます。瑠璃とは宝石のラピスラズリを意味します。画像の鳥、オオルリの色もまさに瑠璃色です。美しく清純に育って欲しいという願いを込めるとこができる素敵な名前です。

名前④立夏

りっかと読みます。暦の上での夏の始まりを意味する二十四節気の一つです。生き生きと元気よく育って欲しい気持ちを込めることができる自然味溢れる名前です。

名前⑤要

かなめと読みます。「肝心要(かんじんかなめ)」と言うように物事の大切な部分を示す意味があり、重要な人物として大切にされ、世の役に立って欲しいという願いを込めることができます。

名前⑥咲麗

さくらと読みます。桜のように華やかな人生の花を咲かせ、誰からも愛されるような麗しい女性になって欲しいという願いが込められます。

名前⑦新

あらたと読みます。常に未来に向かって新たな気持ちで生きて行って欲しいという願いを込めることができます。新年のことを「あらたまのとし」と表現する大和言葉もあり、まさに気分を一新して明るく前に進んでいくニュアンスを持たせることができる名前と言えるでしょう。

名前⑧誉

ほまれと読みます。名誉や栄誉に使われる言葉で、胸を張って堂々と立派に「ほまれ高き」人生を生きて欲しいという願いを込められる名前です。

名前⑨椿

つばきと読みます。椿の花のように美しく人生の花を咲かせてほしいという思いが込められる名前です。椿は数々の品種改良を重ねられてきた世界中で愛される花の一つです。花びらを散らすことなく、美しく咲いた花のまま散る姿が武士の理想の生きざまに似て人気を博してきました。

名前⑩千草

ちぐさと読みます。素朴ですが、青々として元気な草のように、どんな世の中になっても強くたくましく生きて欲しいという意味が込められます。

大和言葉での数字の数え方は

もともと大和言葉では数字の「1、2、3、4、5」は「ひふみよい」と数えられていましたが、その後「ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつ」と言われるようになりました。さらに中国から漢字文化が入ると、「イー、アル、サン、スー、グー」に習って「いち、にー(広東語はニーと言います)、さん、しー、ご」と言うように変化していったのです。

大和言葉への変換を意識してワンランク上の存在に

大和言葉を日常使いとして話し言葉や書き言葉の中に散りばめていくと表現力がとても豊かになります。そして大和言葉への変換を意識することで、気持ちも評価もワンランク上を目指すことができるでしょう。大切なことは大和言葉を知っているということではありません。適材適所でその大和言葉を使いこなしてこそ初めて意味があります。

大和言葉を常用できれば、日本人としての誇りや慎みが自然と心から湧き出てくるのを感じることができ、大きく満たされることでしょう。

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